唐突にすいません。今回は、バルサ復帰が噂されるネイマールについて私の考えを書いていきます。
まず、表題にも記していますが、私はネイマールのバルサ復帰に関して、
賛成派
です。はい。皆さんは、どうお考えでしょうか。ここは、バルサファンの間でも意見が分かれるところでしょう。
私が賛成派である理由を丁寧に説明していきます。ただ、まずは大前提として、
ネイマール復帰は90%ない
という認識でいる、ということを言っておきます。少し前までは99%ありえないと考えていました。ただ、最近の報道、特にカタルーニャ・ラジオがこの件について発信したことで、10%くらいは可能性があるのではないか。と感じています。(カタルーニャ・ラジオとはバルサと縁が深いメディアで、最近ではイニエスタの日本移籍をいち早く報じました。ある程度、信憑性の高い媒体とされています)
90%という数字に特に根拠はありません。なんとなく、そのくらい現実味を帯びてきているのではないか。そんな感じです。すいません。ただ、今回は復帰の可能性どうこうを言いたいわけではありません。ここからは、私がネイマール復帰に賛成する理由を書いていきます。
ネイマールのバルサ復帰賛成 3つの理由
・実力
・主力選手、クラブとの関係
・ファンの反応
まず、最も大きな理由はサッカーの実力です。というか、もうこれがほぼ全てです。ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。というのは冗談ですが(笑) あながち嘘ではありません。
現役でチャンスメイクからフィニッシュまで全てを高いレベルで、数年間継続してこなしている選手は、アザール(28)、グリーズマン(27)、デ・ブライネ(27)あたりでしょうか。ストライカータイプではロナウド(33)、ケイン(25)、フィルミーノ(27)。アタッカータイプではサラー(26)、サネ(23)などがいますね。ムバッペ(20)も忘れてはいけません。(他にもいたらすいません。とりあえず、バルサの選手は除いています)
世界トップレベルの選手を10名ほど挙げました。ネイマール(26)は、攻撃面における総合力と年齢のバランスを考えても、間違いなく最高レベルです。
数字もその能力を物語っています。バルサでの最後のシーズン(16−17)、欧州5大リーグで唯一の20得点20アシストを達成(全公式戦で20得点21アシスト)。昨シーズン(17−18)もリーグアンわずか19試合の出場で19得点13アシストです。バルサではメッシ、スアレスの存在があり、リーグアンはレベルが低いと言われればそこまでですが、その数字は圧倒的です。
もう一点、私がここまでネイマールの復帰を推すのは、「カンプノウの奇跡」での彼のプレーぶりを見たからです。永遠に語り継がれるであろうこの大逆転劇、主役はメッシではなくネイマールでした。苦しい状況での決定的な仕事、観客を煽る姿、この試合に全てを掛けるんだという表情、ピッチ上であれだけの仕事ができる選手が、他にいるでしょうか。しかも、同じピッチにあのメッシがいるのに。
私は、あの試合にネイマールという選手の全てが詰まっていると思っています。正直、PSGでの彼のプレーはあまり見られていません(特にリーグ戦は)。ただ、今シーズンのCLグループリーグ第5節、リバプール戦での彼のプレーぶりを見ていると、ビッグマッチ(大一番)での存在感は正直メッシをも凌ぐ選手だと感じさせられました。
もちろん、プレーの継続性や低い位置での意味のないボールキープ、ネイマールチャレンジとも言われて馬鹿にされた過激な演技。未熟な部分はありますが、それを補って余りある価値がある、と私は考えています。
メッシは現在31歳。今シーズンのプレーぶりを見ていると、まだ3、4年は大丈夫そうだと思いますが、もしメッシが引退(移籍)するとなると、バルセロナは大ダメージです。というか、そんな言葉では表せないほど深刻な状況になるでしょう。ここ最近の、メッシ不在の試合を見ていると、なおさらそう感じます。
メッシとの関係性も、ネイマールを推す要因の一つです。2人が素晴らしい関係を築いていることは、彼らのコメントやSNSを見ていると一目瞭然です。一度移籍を経験したことで、バルサへの忠誠も強くなるでしょう。早くバルサに復帰して、できるだけ長くメッシ師匠の隣でいろいろなことを学び、リーダーに成長してほしいと思います。そのポテンシャルがある選手だと思います。
以上の理由から、私はサッカーの実力面でネイマールの復帰に賛成します。
*カンプノウの奇跡・・・16〜17シーズンCL決勝トーナメント1回戦2ndレグ。対戦相手はPSG。アウェーの1stレグを0-4で落とし絶望的な状況で迎えた試合。カンプノウの後押しを受け、6-1で大逆転勝利した歴史的なゲームだった。ネイマールは3-1の状況から、残り7分間で2得点1アシストを記録。この7分間は「ネイマール劇場」とも呼ばれる。

主力選手、クラブとの関係
メッシとの関係性については触れましたが、皆さんご存知の通り、ネイマールは現在もバルサの選手たちと良好な関係を築いています。休みがあればバルセロナを訪れることもしばしば。スアレスも含めたMSNはもちろん、ピケとは移籍に関しての冗談もいい合う仲ですし、SNSを見ている限りではラキティッチやウムティティとも仲が良さそう。ブラジル人選手たち(コウチーニョ、ラフィーニャ、アルトゥール)も同様です。
パリでのカバーニとの関係はイマイチっぽいですが、ロッカールームでそこまでトラブルメーカーになる感じでもない。今バルサに復帰しても、主力選手たちは温かく受け入れるでしょう。
更に、ネイマールにはバルサで4シーズンを過ごした大きなアドバンテージがあります。バルサのサッカーも、仲間の特徴も知っています。反対に、周りの選手もネイマールの特徴、扱い方を知っています。適応に関しての問題は全くありません。ここは、他の選手との大きな違いです。
では、クラブはどうでしょう。当然のことながら、クラブとネイマールの間には小さくないしこりが残っています。バルトメウ会長や指揮官バルベルデは、ネイマール獲得をはっきりと否定。ただ、これは当たり前です。現在は他チームのエースであり、世界で最も注目される、ましてや悪い出ていき方をした選手の復帰を匂わす発言などするはずがありません。
ですが、各種報道(どこまで信じていいか分からないが)を見ていると、バルサ側が徐々に態度を軟化させている印象を受けます。ネイマールがバルサのロッカールームを訪問した際には、クラブの公式SNSが写真をアップしています。可能性がゼロであるとは言い切れないのは、間違いないと思います。

ファンの反応
ここでクラブが気にするのが、熱狂的なクレ(ファン)たちの反応です。地元紙などは、ファンにアンケートを行っています。
バルサの贔屓紙「ムンド・デポルティーボ」が2018年3月に行った「ネイマールのバルサ復帰を歓迎するか」という調査では、YESが約33%・NOが約67%。
ただ、同じく贔屓紙「スポルト」は2018年11月に、約6割のファンがネイマール復帰を前向きに捉えているという記事を出しています。
どちらの数字もそこまで信用できませんが、地元ファンの間でも「賛否は半々ぐらい」とは言えるでしょう。少なくとも、フィーゴのような悪いイメージはありません。今後、PSGがバルサと対戦し、ネイマールがリスペクトに欠ける振る舞いをすれば話は変わってくるでしょうが、実際に復帰となれば大半のファンは拍手で受け入れると予想します。PSG移籍が決まった時のあの絶望は忘れられませんねけどね。日本にいるクレの皆さんもそうですよね。
復帰へ向けた壁
ここです。いくら選手やファンが復帰を望んでも、現実的に大きな壁があります。金銭面です。
PSGがネイマール獲得に支払った金額は、史上最高額の約290億円(当時)。普通にありえない金額です。両クラブの関係はお世辞にも良いとは言えません。最近もラビオで揉めてます。PSGはネイマールを放出するとなると、確実に獲得した時以上の値段を要求するでしょう。
バルサには、そこまでのお金はありません。今冬にはデ・ヨングの獲得(約93億円+@)も発表しました。ネイマールマネーのせいで移籍金は高騰し、コウチーニョ(26)、デンベレ(21)、マウコム(21)などにも高いお金を使いました。
どうやってネイマール獲得のお金を捻出するか、、、
私が出した結論は、、、
コウチーニョ、マウコムをできるだけ早く売却すべき
これです。マウコムは、とにかく早く放出すべきです。まだ若くてポテンシャルはある選手でしょうが、バルサで活躍するイメージが全く湧きません。メンタルも弱そうです。50億円くらいで売れないでしょうかね。ビジネスチャンスがあれば、バルサは絶対に売るべきです。中国でもどこでも。マウコムを応援している方、すいません。これで活躍したら、私は本気で恥ずかしい思いをするでしょうね(笑)
問題はコウチーニョです。大好きな選手です。私は運良く、コウチーニョのバルサデビュー戦(昨シーズンの国王杯エスパニョール戦)を現地で生観戦することができました。個人で違いを作れる、世界でも数少ないクラックだと思っています。ジョルディ・アルバの活躍も、コウチーニョのポジショニングから生み出されています。ただ、ネイマールと比べると物足りなさすぎる。
強調しておきたいのは、コウチーニョの最近のプレーレベル(絶不調)を見て言っているのではないということです。絶好調時のプレーだとしても、私は迷いなくネイマールを選びます。150億円ほどを受け取れるのなら、そしてネイマールを獲得できる目処があるなら、放出すべきだと思います。
これで約200億円が生まれました。勝手に言っているだけです(笑) あとは他の選手でのプラス@、そして多少厳しい台所事情になってでも、ネイマール獲得のチャンスがあるならチャレンジすべきです。
ネイマール獲得のために、デンベレ放出が必要なら… これは本当に迷うところです。最近のデンベレを見ていると、まだ結論を出せません。保留にさせてください。すいません。
結局はネイマール次第
長々と書いてきましたが、この移籍が実現するかどうかはネイマール本人次第だと思います。PSGが頑なに拒否しても、本人が復帰を望んでバルサが解除金を支払えば移籍は実現します。ネイマールの考えが他人に分かるはずありませんが、私は一ファンとして、ネイマールの復帰を強く望んでいます。
また、バルサのユニフォームを着た彼のプレーが見たい
メッシの10番を受け継げるのは、ネイマールしかいない
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。皆さんはどう思いますか?

*選手の年齢は、全て2019年1月26日時点のものです
*この記事で使用している写真は、全てネイマールの公式twitterアカウントのものです
*ネイマール復帰反対の意見として、Hikotaさんが記事を書いています。分かりやすくて面白いので、ぜひお読み下さい!(19年1月31日加筆)