初めましての方は初めまして。ガチャと申します。ワーホリVISAでイギリス、ロンドンで暮らしています。普段はバルサ関連の記事しか書きませんが、せっかくイギリスに来ているということで、目標の一つだった生観戦レビューやります!
プレミアリーグのシーズン開幕戦。最大のビッグマッチとして注目されたスパーズ対シティ!行ってきました!
両チームをよく知るサポーターの方々からすると、「こいつ分かってないなぁ」という部分もあるかと思いますが、生で見て感じたそのままを書いていきます。レビューというより感想文のような形になってしまいそうですが、よろしくお願いします。

ちなみに、今回の座席は前から三列目。ピッチレベルで試合を見ることができました。あ、ちなみに試合は見返していないので、完全にライブで感じたそのままですよ。間違いとかあったら教えて下さい。(ハードル下げておこう)
★両チームのスタメン★

★試合の流れ★
さて、優勝を争うであろう両チームのリーグ開幕戦。ホームのスパーズはシティ移籍が噂されるエースのケインが招集外となりました。ワントップの位置にソンが入る4-3-3のシステム。
アウェイのシティは、£100mで獲得したグリーリッシュがいきなりのスタメン。ディアスの相方はアケです。いつも通りの4-3-3で挑みます。
観客は約60,000人。満員のスタジアム、最高の雰囲気で試合が始まります。
○前半
まずペースを握ったのはアウェイのシティ。カンセロ、ギュンドアン、マフレズの右サイドで数的優位を作りボールを前進させつつ、セカンドボールをしっかり拾います。浮き足立つスパーズ守備陣。
シティの攻撃は、「右で作って左で仕留める」。レギロンやアリもしっかりと距離を詰めて守っていましたが、カンセロやギュンドアンは本当にボール扱いがうまい。スパーズが「あ、これ取れる」という追い込み方をしても、トラップの位置や一瞬のマークを外す動きが抜群で、なかなかボールを奪うことができません。
グリーリッシュやスターリングの仕掛けも効果的で、スパーズゴールに迫ります。
ただ、最初の15分を無失点で乗り切れたスパーズ。こちらもチャンスらしいチャンスは作れませんが、落ち着いた試合展開に持ち込むことができました。
開幕戦ということもあってか、お互い無理をしないまま前半を終えます。ただ、試合は徐々にスパーズのペースになっていった印象。グリーリッシュはやっぱりうまいけど、少し球離れが気になったかな。トーレスの存在感も薄かったです。
○後半
両チーム、ハーフタイムでの交代は無し。
相変わらず固いスパーズ守備陣。55分に試合が動きます。
自陣からカウンター。モウラがこぼれ球をうまくフリックし、抜け出したベルフワイン。右に開いたソンにボールがつながります。ソンは対峙したアケをシザースで振り切ると、左足を一閃。DFの間を抜けたシュートにエデルソンは反応できず、この日初めて揺れたゴールネット。スタジアムの盛り上がりは最高潮を迎えます。
このゴールシーン、スパーズがずっと狙っていた形なんですよね。やはり攻撃に特化したシティのシステムの穴はフェルナンジーニョの両脇。シティが押し込んでいた形だったんですが、フェルナンジーニョが飛び込んだところをモウラがうまく出し抜きました。それにしてもここで点を取ってしまうソンはさすがというしかありません。
攻めるしかなくなったシティ。ジェズス、デ・ブライネと攻撃的な選手を投入するも、試合の流れを大きくは変えられません。ホームの大歓声を受けたスパーズの選手たちが集中力を切らすはずもなく。
スタジアムでは、”Are you watching, Harry Kane?”の大合唱が始まりました。
見ているかケイン?お前のチームはここだろ?お前抜きでもこんな戦いが出来るんだぞ。本当に出ていくのか?と。
結局シティは大きなチャンスを作ることができませんでした。このまま試合終了のホイッスル。
うまい試合運びをしたホームのスパーズが、昨シーズン王者を破って最高のシーズンスタートを切りました。
★個人採点と寸評(10点満点で平均は6点)★
○スパーズ○
・GKロリス 7.5点
終始落ち着いていました。ピンチにも動じずクリーンシート。
・RSBタンガンガ 7.5点
圧倒的身体能力。交代でピッチを去るまで集中を切らさず、スターリングに仕事をさせませんでした。素晴らしい活躍でした。
・CBサンチェス 7.5点
ギリギリのところで足が出ますね。高さと強さを見せて無失点に貢献しました。
・CBダイアー 7.5点
こちらも安定したプレーを披露。強力シティ攻撃陣を封じ込めました。
・LSBレギロン 7点
相手右サイドに手を焼きましたが、鋭い出足とパッションで好プレーを見せました。サポーターから愛されている選手なんだなと感じました。
・DMFスキップ 7点
ボールを持った時に特別なプレーができる選手ではないのかなと感じましたが、運動量と守備の反応、気をつかえるプレイヤーとして貴重な存在でした。プレッシャー耐性がつくともう一皮むけるかも。
・IHホイヴィア 7点
いい選手ですね。広大なスペースをカバーする運動量、奪って一本目をしっかりつなぐことができる技術、最後まで戦う精神力。玄人好みのプレイヤーです。
・IHアリ 6.5点
期待されるようなスーパーなプレーはありませんでしたが、攻撃時の立ち位置が絶妙でした。彼がいい位置に立っていたからこそ、フェルナンジーニョが快適にプレーできなかったのかな。守備でも戦っていました。今シーズン、もう一度輝きを取り戻して欲しい。
・RWモウラ 8点
前半から孤軍奮闘の活躍。数的不利でも単独で打開し、難しい試合でしっかりと時間をつくりました。ああいうのって、味方からすると本当に助かるんですよね。ゴールシーンのフリックも見事でした。
・LWベルフワイン 6点
効果的なプレーは少なかったかな。あの決定機を決めていれば。
・FWソン 9点 ★MOM
まさにエースの活躍。文句なしのMOMです。ケインの去就が分からないという難しいシーズン開幕戦、相手はシティ。そこで決めるこの男。かっこよかった。チームで唯一、得点のにおいがする選手でした。
本当にケインが移籍となると、この人にかかる負担がかなり大きくなるシーズンになりそうです。
○シティ○
・GKエデルソン 6点
失点シーンはノーチャンスでした。キック力すごい。
・RSBカンセロ 6点
やっぱうまいな。という感じです。ボールタッチが中盤の選手っぽいんですよ。ファーストタッチを置く位置が本当に絶妙で、どう頑張ってもこの人からボールを奪うのは無理だなというのを見せられました。
・CBディアス 5.5点
高い、うまい。昨季のあれだけ活躍したのはダテじゃありませんね。
・CBアケ 5点
スタメン大抜擢だったんですが。失点シーンは距離が遠すぎましたね。ソンに出し抜かれました。悔しいでしょう。シティの選手としては、やはりボールタッチが少し不安か。能力は間違いないだけに、ここからどう適応できるかでしょう。
・LSBメンディ 5点
ここで攻撃が詰まってしまう。という印象でした。この試合はうまくハマりませんでしたね。
・DMFフェルナンジーニョ 6.5点
マジでうまい。今回の試合で最も衝撃を受けた選手です。勝手に守備型の仕事人。という印象を持っていたんですが、ボールタッチがめちゃくちゃ柔らかい。インサイドパスがめちゃくちゃ綺麗。このレベルの選手があれだけ戦って走り回っているんだなと。そりゃ強いわ。
ただ、やはり彼の両脇が不安ですよね。スペースをうまく使われて、しんどい戦いを強いられました。
余談ですが、試合後この人が最後までピッチに残り、ロンドンまで駆けつけたシティサポーターに感謝を伝えていました。さすがキャプテン。
・IHギュンドアン 5.5点
この人もマジでうまい。最も得点のにおいがする選手でした。なんか、するするっと上がっていいポジションにいるんですよね。しかもそこにボールがこぼれてくるという。最後のケガ、大丈夫だったかな。
・IHグリーリッシュ 5.5点
存在感は見せたけど。という印象でした。うまいんですよ。本当にうまいんだけど。ヴィラ時代の王様プレーがここでもできる訳がなく。このシステマティックなフットボールの中で、どれだけ特別感を出せるか。普通のうまい選手に£100mは高すぎです。ここからどう適応して、活躍してくれるか。ポジションの保証もありません。さて、今後が楽しみです。
・RWマフレズ 5.5点
目の前でサンチェスをぶちぎったドリブルは痺れました。
・LWスターリング 5.5点
単純なストップ&ゴーで1枚かわせるあの能力はやはり魅力的。ただ、この日はタンガンガが一枚上手でした。
・FWトーレス 4.5点
両チーム通して最低点。ピッチレベルで見ていても、絶え間なく相手DFラインと駆け引きしてスペースを作る働きをしていたのですが。それだけではいけません。ペップがケインを欲しがる気持ちが分かります。
★雑観★
実は、これがプレミアリーグ初観戦。控えめに言って最高でした。世界トップレベルの選手たちが、ほんの数メートル先でプレーしているのを同じ目線で見られたんです。私にとって一生忘れられない思い出になりました。
最高の角度からソンのゴールを見ることができましたし、ゴールパフォーマンスもほぼ目の前。カンセロやマフレズのボールタッチの繊細さも肌で感じました。やっぱりパススピードとかファーストタッチの正確性はプロだなと。当たり前のプレーがみんなめちゃくちゃにうまいです。特別なテクニックを使っている選手なんていません。
さて最後に、コロナ禍という観点から少しだけ。
イギリス政府は脱コロナを掲げており、どのスタジアムでも人数制限を設けず開放しています。もちろんこの日もほぼ満席。一応、試合48時間前の陰性証明(自分で検査するキットで調べる)が必要とされていたんですが、入場ゲートで提示させられることはなく。おそらくかなりの感染者が会場にいたでしょうし、スタジアム内外は完全に密状態。マスクをしている人間なんて1,2割ほどです。正直、かなりこわかった。私は2度目のワクチンを来週に控えている状態なので、とにかく自分の身は自分で守るしかないと思いマスク着用、何度も手を洗う。消毒する。を心がけました。
これからもコロナには気をつけつつ、出来る限りいろんな街、スタジアムを回って、本場のフットボールを肌で感じて、追いかけていきたいと思います。
今回のトッテナム・ホットスパー・スタジアムはロンドンにあるので特に書くことはありませんが、今後地方の都市に行った際は、また街全体のこととか、スタジアムのこととか、フットボール以外の部分についても書いていけたらなと思っています。
レビュー記事として、良質なモノを書けていないのは重々承知しています。リクエストや質問などあればぜひ教えて下さい。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。プレミアリーグファンの方、Twitterフォローしてもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです。笑