【PL生観戦レビュー】21-22シーズン/プレミアリーグ第8節/アーセナルVSクリスタル・パレス/2-2

初めましての方は初めまして。ガチャと申します。ワーホリVISAでイギリス、ロンドンで暮らしています。プレミアリーグ生観戦レビューの第2弾はアーセナルvsパレス!

10月18日(月)、現地20時キックオフのゲーム。平日開催ですが、黄金期を支えたレジェンド、ヴィエラがパレスの監督としてエミレーツに凱旋するということもあり、注目度の高い試合となりました。

私もしっかりと仕事を定時で切りあげて、行ってきました!!

今日はここから

人生初のエミレーツ、スタジアム。

この写真はキックオフの約45分前。60,260人の収容人数に対して、この日のAttendanceは59,475人。チケットはほぼ完売だったそうですから、ここから小一時間で客席がほぼ埋まるんですよね。試合開始のギリギリまではスタジアム内のパブスペースでビールを飲みながら時間を潰す。それがイギリス流の観戦スタイルです。

★両チームのスタメン★

両チームのスタメン

さて、両チームのスタメンです。

アーセナルはおおよそ予想通りのスタメン。加入から好パフォーマンスを続ける冨安はこの日も右サイドバックで先発です。

その冨安とのマッチアップが楽しみだったパレスのエース、ザハは負傷欠場でした。残念。

★試合の流れ★

キックオフ直前、ヴィエラが姿を現すとスタジアムはスタンディングオーベーション。大きな拍手が送られました。たとえ敵将であれ、グーナーたちは感謝とリスペクトの心は忘れていませんでした。いい瞬間に立ち会えました。

さて、試合が始まります。

○前半

スタートからペースを握ったのはホームのアーセナル。しっかりとボールを保持しながらジリジリと相手ゴールに迫ります。

すると8分。右サイド深くでコーナーキックのこぼれ球を拾ったペペが冨安とのワンツーで突破。シュートがGKに防がれたところをオーバメヤンが押し込み、幸先良く先制点をゲットします。

冨安、早速得点に絡みました。シンプルですがいい崩しでしたね。

ここまで7試合で1勝と勝ちきれないパレスにとっては避けたかった早い時間帯の失点。ここからアーセナルが流れを掴み、圧勝するか。そんな予想をしましたが、試合は思いがけない方向に進みます。

スピード感に慣れてきたパレスの選手たち。時計が進むにつれて、ボール支配と試合の流れはアウェイチームに傾きます。ギャラガーのミドルシュートをラムズデールが何とか防ぐなど、ゴールに近づく数もパレスの方が多くなっていきます。

前半はそのまま1-0で終了。開始15分ほどは内容も良かったアーセナルでしたが、徐々に尻すぼみしていった印象です。後半は流れを変えられるか。

○後半

ただ、後半に入ってもチグハグなアーセナル。5分に追いつかれます。

自陣深くでトーマスがボールを失うと、ベンテケにそのまま運ばれて失点。自分達のミスからあっさりと同点にされてしまいました。

パレスとしてはいいプレッシングからの見事なショートカウンターでした。しっかりと決めたベンテケも見事。

スタジアムの雰囲気も「おいおい、マジかよ、大丈夫かよ」と少しずつザワザワしてきた感じ。同じロンドンに本拠地を置く下位チーム、パレスに負けるわけにはいきません。

そんな観客の思いとは裏腹に、その後もパッとしないアーセナル。自陣を固めたパレス守備網の外をなぞるだけのボール回し、勝負のパスが出ない不甲斐なさに、スタジアムのフラストレーションも溜まる一方です。

極め付けは後半30分。相手陣地で交代出場のロコンガがボールロスト。美しいロングカウンターから最後はエドゥアルに沈められ、逆転を許してしまいます。

またも自分達のミスから失点。大ブーイングです。そりゃそうだ。

点を取るしかなくなったアーセナルですが、ウーデゴーに代わってピッチに立ったラカゼットが孤軍奮闘しているくらいで、得点の匂いはまったくしない。アイデアのないアタックと消極的なバックパスばかりで時計が進んでいくだけの状況。

痺れを切らしたサポーターたちは早くも家路に着きます。

このまま試合終了かと思われた後半50分。パワープレーの流れからこぼれ球に反応したラカゼットが意地のゴールを決めて、なんとか追いついたアーセナル。まさにラストプレーでの得点で、最後まで声援を送ったサポーターに最低限のお返しです。

直後に試合終了のホイッスル。一瞬沸いたスタジアムですが、試合を通して不甲斐なかった内容に対してのブーイングが飛ぶなか選手たちはピッチを去りました。

★雑観★

○痛み分け

まさにこの言葉がぴったりの試合でした。お互い勝ち点3を取れたはずのゲーム。

下位チーム相手に先制しながら勝ち点を落としたアーセナルと、勇敢な戦いで逆転したものの、残り10秒で同点に追いつかれたパレス。

冷静に試合内容を振り返っても、「塩試合だったなぁ」というのが正直な感想です。笑

○苦しんだ冨安

やはり日本人として、冨安は注目して見ていました。

僕が感じたのは、「冨安にそのタスクって、ちょっと難しくない?」という部分です。

冨安が置かれたシチュエーション

ボール保持時の冨安の立ち位置は、基本的にここ。彼に求められていたのは右サイドを駆け上がる攻撃参加ではなく、右ハーフスペースでボールを循環させつつ、ネガティブトランジション(攻→守の切り替え)時のボール回収とカウンター対策を意識したポジションを取ること。

まぁ、冨安もボール扱いが下手な訳ではないんですが、正確なロングフィードや意外性のある縦パスを差し込める選手ではありません。各駅停車でボールを回しているだけ。この日はサポートも少なく、何度か危険な形でボールロストするなど難しい試合になりました。

アーセナルの試合、今季フルでしっかり見るのはこれが初めてだったので偉そうには言えませんが、自分達がボールを保持する展開になると冨安の役割はかなり限定的になるのでは、と思います。

反対に、相手が上位チームで守備が基本になる試合展開だと彼の右サイドバック起用はハマりそうですね。とまぁ、私が現地で感じとれたのはこんなもんです。

本人も「うまくいかないなぁ」という試合だったんじゃないでしょうか。そもそも、代表ウィーク明けの長距離移動を経てすぐのゲームでした。コンディション的にもイマイチだった模様。その経験を若くしてビッククラブでスタメンとして出来ているんですから、やはり期待してしまいます。

○アーセナルサポの反応

試合終了後、隣に座ってた40歳くらいのおっちゃんと少しだけ話しました。


僕「くそみたいな試合だったね」

おっちゃん「あぁ、本当に」

僕「それにしても、同点ゴールの瞬間めちゃくちゃ騒いでたやん。笑」

おっちゃん「情けないよ。パレス相手に同点。しかもこの内容。やってられるか」

僕「冨安はどう?いい選手だと思う?」

おっちゃん「彼は最高。今日は良くなかったけどね。前のスパース戦(6節、3-1で勝利)は素晴らしかったよ。みんな期待してるよ」

僕「今季はCL権獲得できると思う?」

おっちゃん「そう願うよ。まぁ難しいだろうけどね」


とまぁ、こんな感じの会話をしました。笑

おっちゃんは物心ついた時からのグーナーで、当然あの無敗優勝の黄金期も知っています。ここ数年のチーム状況には当然満足していませんが、チームを愛する気持ちは変わらないそうです。

こっちにいると、フットボールが人々の生活に本当に根付いているんだなぁと感じます。

★最後に★

だらだらと書いていたら、このあと更に2試合を消化してしまいました。アーセナルはヴィラ、レスターを下して連勝。10月31日時点で順位を6位まで上げています。スミスロウ、ラカゼットらの躍動で、この2試合は見違えるような内容でしたね。それをパレス戦でもやってくれよ。。笑

まぁ、これもいい経験ということで。

今回も大したことは書いていませんが、現地で感じた雰囲気などを中心にこれからもプレミア生観戦レビューを続けていきたいと思います。

次は11節、好調ウェスト・ハムvsリヴァプールの試合、観に行ってきます!

それではまた!

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