【リーガ生観戦レビュー】21-22シーズン/リーガ第14節/バルセロナVSエスパニョール/1-0○

初めましての方は初めまして。ガチャと申します。ワーホリVISAでイギリス、ロンドンで暮らしています。最近はプレミア生観戦レビューという不人気なシリーズを書いている五流ブロガーです。実はバルサのファンで、昨夏まではレビューや考察記事を中心にちょこちょこ書いてました。

今回は、夢の一つだったバルサの生観戦レビューです!【リーガ生観戦レビュー】の第1弾!相手はエスパニョール。

行ってきました!スペインはバルセロナ!

バルサの顔 中心はファティとピケ

チャビの監督デビュー戦ということで、月曜日に有給を取得して2泊3日で来ちゃいました。

新たな歴史が始まる瞬間に立ち会えて本当に嬉しい。

今日はここから

場所はここ。貧乏人なので、オフィシャルサイトから一番安い座席を購入しました。手数料入れて51.5ユーロ(6,500円くらい)。

テンション上がるよね

試合前にはショップにも寄って。準備は万端です。いきましょう

★両チームのスタメン★

両チームのスタメン

戦前から「サプライズがあるだろう」と語っていたチャビ。右ウイングにバルサB所属の17歳、イリアス・アコマック(Ilias Akhomach)を配置する4-3-3のシステムで初陣に挑みます。

アラウホ、プッチ、セルジロベルト、コウチーニョらはベンチから出番を待ちます。

対するエスパニョールのフォーメーションは4-1-4-1。2シーズンぶりにプリメーラに復帰した古豪は、この試合まで4勝5分4敗とまずまずの序盤戦を送っています。

同じバルセロナに本拠を置くライバルチーム。熱いダービーを期待して、いざキックオフ。

★試合の流れ★

○前半

開始からアグレッシブなホームバルサ。ブスケツを中心としたテンポ良いパス回しと、素早い即時奪回で主導権を握ります。

基本的には「左で作って中央、右で仕留める」という形でしたね。(細かい部分は下で考察します)

ガビ、イリアスの両ウイングは大きく幅を取り、フレンキー、ニコの両インテリオールはハーフスペースで深みを作るため上下の動きを繰り返しました。

エスパニョールは序盤の数プレーこそ前線からのプレスを試みる場面もありましたが、これが機能しないと見るや自陣でコンパクトな4-5-1のブロックを形成して守る形を徹底します。

攻めるバルサ。守るエスパニョールという構図の45分。

二次、三次攻撃でブスケツやデパイが惜しいシュートを放つ場面はありつつ、ゴールには至りませんでした。

それでも内容的に大満足の前半。支配率は軽く7割を超え、相手にボールを運ばれるシーンすらほとんどありませんでした。

「昔のバルサ見てるみたいだなぁ、やっぱ面白いなぁ」。そう思った方も多いでしょう。

前半終了のホイッスルとともに、スタジアムからも大きな拍手。現地クレも嬉しそうで何よりです。

○後半

良い流れで迎えた後半。いきなり試合が動きます。

1分、左サイドの崩しからブスケツのダイレクトパスをポケットで受けたガビ、中央に運びながらここしかないというタイミングでデパイにスルーパスを送ります。

抜け出したデパイは、飛び出したキーパーと必死に戻ったディフェンスと交錯して転倒。PKの判定となります。

正直、際どいプレーでしたがVARの介入も判定は変わらず。

これをデパイが自身で決めて先制します。チャビ監督が率いるバルサ初ゴールはデパイでした。

その後も試合を支配するバルサですが、追加点を決められずにいると疲れが見え始めた残り15分は防戦一方に。

プレスがかからなくなり、全体がズルズルと下がって今季ここまでの悪いバルサが完全に出てしまいました。それでも、相手の決定機逸に助けられなんとか逃げ切りに成功。

ブスケツ、ニコ、ミンゲサの3人が負傷交代するなど後味が少し悪い部分もありましたが、なにはともあれチャビの初陣は勝利でスタート。これ以上ない結果と言って良いんじゃないでしょうか。

★雑観★

○しっかりと見えたチャビ監督の色

さて、特に前半は素晴らしい内容でした。一方的にボールを握り、即時奪回もしっかりと機能。昔の強かったバルサを見ているようで、本当にワクワクさせてもらいました。

準備期間は2週間弱でしたが、チャビが目指すサッカーというのはなんとなく見えたんじゃないでしょうか。

まずは自陣からのビルドアップを見ましょう。

図1

自陣からのビルドアップでは、両サイドが幅をとり、両インテリオールが高い位置から動きをスタートさせることでブスケツのスペースを作る動きをしていました。

キーパーとセンターバックを合わせた4人のスペースをしっかりと作って、ビルドアップを形成しているんですね。エスパニョールがそこまでリスクをかけて前線からプレスをすることがなかったのもあり、特に前半は労せずボールを運ぶことができました。

図2

次に相手陣地での配置です。基本形はこんな感じじゃないでしょうか。作りは「左サイド」です。アルバ、ガビ、フレンキーの三角形にデパイが絡んで突破を狙いつつ、こちらサイドに相手を寄せて「右サイド」のスペースも使う。

そうですね。みなさんご存知デンベレがここにいたらなという感じですよね。

この日トップデビューしたイリアスも、後半から入ったアブデも良い選手です。特に後者は印象に残るプレーを何度か見せました。イリアスも、少し消極的なプレーでしたがあの技術の高さは間違いない、本物です。

ただ、怪我さえなければデンベレはやはり別格です。怪我さえなければ。これだけのスペースを彼に与えることができたら、得点のチャンスは大幅に増えるんじゃないでしょうか。怪我さえなければ。出場さえすれば。遅刻しなければ。

まぁ冗談は置いといて、チャビとしてもこのポジションにデンベレを置くイメージはしてるんじゃないでしょうかね。

○クイック・リスタートの意識

攻撃面で付け加えるなら、この試合で印象に残ったのがクイック・リスタートの意識です。ファールやスローイン、キーパーのキャッチでプレーが切れても、近くの選手がすぐにスペースを見つけて、そこを使う。相手に休む暇、守備セットの時間を与えない。そういった部分はしっかりと落とし込まれていたように見えました。

この意識があるから攻撃のテンポが上がり、相手も守るのがしんどくなるんですよね。特に前半、我々が「面白かった」と感じたのはプレーが切れている時間が短かったからでしょう。

○守備面

図3

前半うまくいっていた時の守備はこの形です。左肩上がりの完全マンツーマンプレス。ニコが奪って大チャンスになりかける場面もありました。

ただ、後半バテてこのプレッシングが機能しなくなったように、相手のレベルや時間帯によっての使い分けなどは今後も見ていきたいと思います。

○収穫と課題と怪我人と

ここまで書いたように、素晴らしかった前半。うまくいかなかった後半。と、時間帯で内容が全く違うものになった試合でした。正直、相手がしっかりとチャンスを決めていたら負けていてもおかしくなかった。

でも、初陣でなにより大切な勝ち点3をゲットできました。もう100点満点です。

この試合で得た収穫と、出た課題と、また増えてしまった怪我人と、チャビは今も頭を悩ませているでしょうね。

とはいえ、悠長なことは言ってられません。次はCLグループステージ突破がかかった大一番、ベンフィカ戦です。バルサは勝つしかありません。

★最後に★

やっぱり、分析はテレビ観戦の方がやりやすいですね。でも久々にバルサのレビューを書いて楽しかった。現地観戦で、フルマッチを振り返る時間もなかったので内容が薄めですが、今回はこんなもんでご容赦ください。

また何試合か見て、チャビバルサの傾向をしっかりと掴むことができれば更新したいと思います。

それにしてもバルセロナ旅行、最高だったなぁ。ロンドン在住のうちにあと1、2回行きたいです。ほんと、もうコロナ収まってくれよ。

ベンフィカ戦、しんどい試合になると思いますが勝利を信じています。

結局ファティ

※フレンキー、ペドリ、ブスケツと悩んだんですが、やっぱりここはファティを選びました。一生の宝です。

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