【マッチレビュー】19〜20シーズン/リーガ第12節/レバンテVSバルセロナ/3-1●

★両チームのスタメン(バルサのベンチメンバー)

両チームのスタメン

★得点(アシスト)と警告・退場

・得点
 前半38分【バルサ】 メッシ(PK)

 後半16分 【レバンテ】 カンパーニャ(モラーレス)
 後半18分 【レバンテ】 マジョラル(カンパーニャ)
 後半23分 【レバンテ】 ラドヤ

・警告(イエローカード)
 【バルサ】 アルトゥール,グリーズマン,ピケ,ラングレ,S・ロベルト,A・ファティ(6枚)
 【レバンテ】 バルディ(1枚)

・退場者(レッドカード)
 【バルサ】 なし
 【レバンテ】 なし

★試合の流れ *得点に関わる場面は赤文字

苦手のアウェー戦に挑むバルサ。アルバとブスケツをベンチに置き、スタートします。3トップは相性が良くなってきたMSG。

ホームのレバンテは、4-2-3-1のフォーメーション。攻撃時は2列目の3人が流動的に動き、守備になるとしっかりとした4-4-2の3ラインを設定します。

カンパーニャ、モラーレス、バルディが並ぶ2列目は破壊力があります。

○前半

芝が長く、ボールの転がりが悪いシウタ・デ・バレンシアのピッチ。ホームのレバンテは、バルサのボールを持たせつつカウンターを狙います。

グリーズマンの守備意識の高さくらいしか特筆すべき部分がない、いつものアウェーゲームのバルサ。テンポが上がりません。

レバンテも、いい形で攻撃につながりそうな場面でのミスが多かった。

36分にようやく試合が動きます。

約1分間、相手を押し込んでパスを回すバルサ。左右に揺さぶりをかけつつ、好機を伺います。

ダイレクトのパスが何本か入り、いい形で前を向いてボールを持ったアルトゥール。左サイドバックのセメドにスルーパスが通ります。

セメドは完全に抜け出すと、相手DFに倒されてPKを獲得。うまくファールをもらうボールの運び、コース取りでしたね。

このPKを、メッシが沈めて先制点。今季バルサにとって初めてのPKゴールでした。苦手のアウェーで先に得点を奪います。

直前のプレーで、グリーズマンにオフサイドがありましたがお咎めなし。明らかに出てましたけどね。バルサにとっては運も味方した得点でした。

その直後、スアレスが筋肉系のアクシデントで交代。カルレス・ペレスが公式戦6試合ぶりにピッチに入ります。

この交代で、選手の並びは下の図1のように変化。思わぬ形で、“多くのファンが待ち望んでいたフォーメーション”になりました。

図1

直後の43分には、右サイドでビダル、グリーズマン、メッシがうまく絡んで崩し、最後はメッシが決定機を迎えるシーンも作りました。

追加点は奪えなかったものの、後半が楽しみになる展開でハーフタイムを迎えます。

○後半

ハーフタイムでのメンバー交代は両チームありません。

後半は、期待に反してホームのレバンテペース。前半とは変わって前線からプレスの強度を高めてきた相手に対し、バルサは前進できません。

0トップ(3トップの中央)に入ったメッシも、ボールが来ないので結局右サイド低い位置まで下がるしかない状況。全てが後手後手の展開になっていると……

16分、バルサは右サイドからのビルドアップでハメられると、ピケがゴールラインぎりぎりからアバウトなロングボールを蹴らされてしまいます。

そのボールをヘディングで簡単に跳ね返され、最後はカンパーニャに決められて同点。

ビルドアップのために、バルサは前後左右に開いた状態だったので、中央のスペースを完全に空けてしまっていました。

試合の流れはここから大きく変わります。直後の18分。

これもまたビルドアップをハメられてロングボールを蹴らされたところからです。テアのロングボールはペレスにピンポイントに届きますが、ペレスがミス。

すぐに前線のマジョラルまで縦パスを通され、見事なミドルシュートを叩き込まれます。

あっという間の逆転劇。

バルサにとってはまさかの展開。バルベルデはすぐに2枚の交代カードを使います。バランスを無視したメッシトップ下+3トップのシステム。以下のようなフォーメーションです。

図2

ただこの交代の直後にもゴールを許してしまいます。

23分、ラングレがいらない肘打ちで与えたセットプレーから。一度は跳ね返すものの、こぼれ球にラドヤがダイレクトボレーで合わせて3点目。GK目の前で反応したブスケツの足にあたり、ボールはゴールに吸い込まれました。

わずか7分間で3失点。あまりにもショッキングな展開です。

その後バルサは、29分、メッシが圧巻の個人技で1点を返したかに見えるシーンを作るも、VARの結果ゴールは取り消しに。

流れは最後まで引き戻せず。試合終了間際、コーナーキックからのカウンターで迎えた大ピンチを防ぐので精一杯でした。

そのまま1-3で敗戦です。

今季リーガのアウェーゲームは、これで2勝1分3敗。弱すぎです。

★個人採点と寸評(採点は10点満点で平均は6点)

GKテア・シュテーゲン  5点

失点シーンはほぼノーチャンスだったので何とも言えませんが…

ビルドアップでも相手に簡単にクリアされるロングボールが多かった気がします。

CBピケ  4.5点

アバウトなロングパスからゴールにつながった2失点目をはじめ、ビルドアップで苦しみました。いつもの集中力、気迫も感じませんでした。

CBラングレ 4.5点

無駄なファールで3失点目のキッカケに。ピケ同様低評価ですが、ビルドアップのミスは両CBだけの責任ではありません。

RSBセルジ・ロベルト 4.5点

試合の経過とともにパフォーマンスも下降。簡単なミスも多く、今シーズンワーストの出来でした。

LSBセメド 6点

この試合の中では、唯一と言って良いポジティブな評価ができる選手かもしれません。PKを獲得したシーンをはじめ、前半は特に、うまく攻撃に絡みました。

慣れない左サイドバックでも上々のプレー内容だったのでは。

MFフレンキー 5.5点

前半は、相手のプレスがあまりかからなかったので、ある程度ノビノビとしたプレーができました。

後半に入ると存在感は徐々に薄れ、守備でも中央のフィルターとして仕事ができませんでした。

MFアルトゥーロ・ビダル 5点(後半20分OUT)

スアレス交代から、メッシと近い位置でパートナーになるのを期待していましたが、まずそこまでボールが来ませんでした。個人としてのミスも多かった。後半20分で交代させられています。

MFアルトゥール 5.5点(後半22分OUT)

PKにつながったセメドへのスルーパスは見事。

そこまで悪いプレー内容には見えませんでしたが、バルベルデは守備の面が気になったのか、早めに交代させられました。

FWメッシ 5.5点

公式戦5戦連発のゴール。そして後半29分には完全な個人技でゴールネットを揺らすプレーも見せました。

ただ、そのゴールがVARで取り消されてからは完全に諦めムード。

メッシの気迫どうこうでチーム全体が変わってしまうのもどうかと思いますが、それだけの存在であるにも関わらず試合を投げてしまいました。残念です。

FWグリーズマン 5.5点

前線でメッシとうまく絡んだと思えば、自陣深くまで戻って守備をする。素晴らしい前半でした。

ただ後半、特に3トップの中央に入ってからは何もできませんでした。

FWスアレス 5点(前半41分OUT)

前半途中で交代。ここまで好調だっただけに残念です。出場時間内に特筆するプレーはありませんでした。

○交代出場

FWカルレス・ペレス 4.5点(前半41分IN)

久々の出場でしたが、インパクト無し。うまい選手ではあるんですが、積極性と確実性が足りません。

2失点目につながったヘディングパスのミスはダメでしたね。

MFブスケツ 5点(後半20分IN)

この試合でもミスが目立ちました。状態が上がりきっていないのか。

FWアンス・ファティ 5点(後半22分IN)

試合終了間際のチャンスを決めていれば。ただ、この苦しい展開のアウェーゲームで17歳に頼らなくてはいけないチーム状況の方が心配です。

★トピックス

【バルサ】苦手のアウェー ビルドアップのミスから2失点

アウェーゲームで勝てないとか、1-3で負けたとか、そんなことよりも失点の仕方が気になるというか、残念なゲームでした。

もうあまり詳しく書きませんが、

自陣からのGK含めたビルドアップをハメられて
→結局アバウトなロングボールを蹴るしか無くなって
→前線に競れる選手がいないので簡単に跳ね返されて
→中央の大きなスペースを使われて
→あっという間に失点

これで2失点です。わずか3分で。

これだけで「スアレスの重要性」うんぬんは言いたくないですし、全く判断はできないですが、あのやられ方は最悪でした。最初からブスケツがいれば?アルバがいれば?とかもあるかもしれませんが、タラレバです。

【バルサ】スアレス外し→メッシ0トップはどうなる

試合の流れでも書きましたが、スアレスの負傷交代という思わぬ形で、「みんなが見てみたかったフォーメーション」になった訳です。

皮肉にも、これが全くうまくいきませんでした。

ただ、この試合、しかも後半だけで判断するのはいけません。アルバの復帰、中盤の組み合わせも含め、どのような変化で次の試合を迎えるか。数試合はスアレス抜きで戦うことになりそうなので、バルベルデの采配にも注目したいところです。

【バルサ】チームの格

ツイッターに少し書いた内容です。

やはり、チームとしての“格”という部分では完全に落ちてしまっています。これはもう、目を背けることはできない現実です。

数年前は、相手はバルサ戦になると“悪い意味でリスペクト”しすぎて、引いて守って結局やられる。みたいな試合も多かったです。ただ、ここ2,3年は、リーガ下位チームでも真っ向勝負を挑んでくるようになりました。

CL決勝ラウンドで戦うようなチームは、ポゼッション勝負に持ち込んでくる場合もあります。

特に、ホーム(バルサにとってのアウェー)となると、ピッチの状況、スタンドの後押しも受けて、完全にイケイケで戦ってくる相手がほとんどになりましたね。

そして、ここ数年のバルサはそれを跳ね返すほどの圧倒的な力を失ってしまいました。メッシがいながらです。

今節、仲良く勝ち点を取りこぼしたマドリード勢の2チームにも言えることです。ということは、リーガ自体の格が下がってしまっています。これは本当に悲しい。

3,4年前までは、「CL, ELはどちらもスペイン勢が優勝するのが当たり前」みたいな時期もあったのに。笑

日々進化する現代サッカー。まぁこれも時代の流れですから、受け入れないといけないんでしょうね。

★最後に

のんびりと書いていたら、プラハ戦の直前になってしまいました。すいません。

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