流れの良い形で迎えるベティス戦です。2位アトレティコが昨日の試合で敗れたため、バルサとしてはしっかりと勝ち点3を積み重ねてリーガ優勝を近づけたいところ。ベティスに対しては前半戦、カンプ・ノウで3-4と敗れています。1年で同じ相手に2度負けるのは許されない。この試合が終わると国際Aマッチウィークで1週間お休みなので、全力で勝ちに行くでしょう。
★直近5試合の結果と招集リスト

チャンピオンズリーグVSリヨン5-1○(H)3/13 リーガVSラージョ・バジェカーノ3-1○(H)3/9 スーペルコパ・カタルーニャVSジローナ0-1●(N)3/6 リーガVSレアル・マドリード1−0○(A)3/2 国王杯VSレアル・マドリード3−0○(A)2/27
18人が招集されました。大きなサプライズはなし。デンベレがケガで離脱したため、ボアテングが招集メンバー入りしています。ケガはラフィーニャとデンベレ。戦術的理由でトディボ、ムリージョ、さらにケガが完治したベルマーレンもベンチを外れています。
★対するベティスの直近5試合は
リーガVSセルタ1-0○(A)3/10 リーガVSヘタフェ1-2●(H)3/3 国王杯VSバレンシア0-1●(A)2/28 リーガVSバジャドリード2−0○(A)2/24 ヨーロッパリーグVSレンヌ1−3●(H)2/21
現在8位と、なかなか波に乗り切れないシーズンを過ごすベティス。今季は乾貴士(現アラベス)が加入したことでこのクラブに注目した人も多いでしょう。指揮官キケ・セティエンのもとポゼッション率の高い攻撃的なサッカーをしていますが、得点が取れない。国王杯、ヨーロッパリーグでは既に敗退。チームトップスコアラー(リーガ)は今季加入のセルヒオ・カナーレスで6得点です。チーム全体でもリーガ27試合31得点と、ほぼ1試合1点ペースでしかゴールを挙げられていません。
ただ、今季リーガ前半のバルサ戦では4得点を挙げてカンプ・ノウで勝利しています。バルサのカンテラ出身でトップチームでもある程度活躍したバルトラ、テージョもいる。大ベテランのホアキン、冬加入のヘセ・ロドリゲス(元マドリー)らビッグネームも多いです。面白いチーム。ホーム、ベニート・ビジャマリンでの試合なので、いつも通りしっかりとボールを支配するサッカーを繰り広げてくるでしょう。
★スポルトの予想スタメン(フォーメーション)は↓↓

バルサはフルメンバー予想。CBは代表ウィークでしっかり休めるピケ(代表引退)、ラングレ(招集外)のコンビになるでしょう。2つの選択肢がある右サイドバックはセメドが予想されています。中盤から前はこの通りのメンバーになりそう。
ベティスで残念なのはジュニオル不在。ケガで離脱中です。スピードと足元のある22歳の左ウイングバックで、ビッグクラブも注目する逸材。前半戦(12節)では1G1Aの活躍でした。その他はベティスもおおよそこのメンバーでしょう。
★みどころ
・ポゼッション対決
ポゼッションNO.1と2の対決です。今季のリーガ、通算でバルサは64.8%、ベティス63.8%。
前半戦、カンプ・ノウでの対決(12節)ではバルサ54%、ベティス46%(パス本数は500対436)でした。この試合、バルサはメッシが腕のケガから3週間ぶりに復帰するも、テア・シュテーゲンのミス、ラキティッチの退場などが起こって敗戦。前線から激しいプレスを仕掛けるベティスの守備に最後まで苦しみました。
今回も、ホームのベティスは前線からプレスをかける積極的なサッカーを仕掛けてくるはずです。
ここ数試合調子の良いバルサ。リヨン戦前半のように、後方からプレスをかいくぐってビルドアップできるか注目です。相手DFラインの裏には広大なスペースが広がっているでしょう。
・リーガ優勝 そしてCLに向けて
昨日、2位アトレティコがビルバオに0-2で敗れました。これにより、今節バルサが勝利すると勝ち点差は10に広がります。リーガはこの試合が終わると残り10試合。気は早いですが、優勝はほぼ間違いないと言える状況にできます。
CL準々決勝の相手はユナイテッドに決まりました。4月に入ると、アトレティコ→ユナイテッド1stレグ→ウエスカ→ユナイテッド2ndレグと、中2.3日でCLを挟んだ厳しい日程が待ち受けています。この時期にしっかりターンオーバーをできる状況であればデカイ。
ただ単にアトレティコとの差を広げる1試合ではなく、リーガ優勝、そして悲願のCL制覇に向けて、今回のベティス戦は重要な1戦になります。
そして、シンプルに同じチームに1年で2度負けることは許されない。しっかりとリベンジしましょう。
・コウチーニョ
毎回トピックスになる我らがコウチーニョです。リヨン戦は素晴らしかった。ケガのデンベレはユナイテッド戦1stレグに間に合うか微妙な状況です。“デンベレがいないからコウチーニョ”ではなく、“コウチーニョが良い!”とみんなが納得するようなプレーを見せて欲しい。
この試合では、ビルドアップ面。特に狭くてプレッシャーの強いエリアでボールを失わず、しっかり循環させる仕事が求められます。そして得点に直結するプレー。期待しましょう。