やはり欧州リーグが無い週末は退屈でしたね。ここ1週間ほど投稿を休んでしまって申し訳ありません。体調不良で寝込んでました(仕事には行ってましたが)。しっかり取り返していきます。
今回はシーズンまとめ記事! リーガはここまでで28試合を消化しました。代表ウィークを挟んで、全チームちょうど残り10試合です。キリの良いタイミングなので、ここまでの振り返りと、終盤戦の優勝争い、CL,EL出場権争い、降格争いなどの見どころをまとめていきます。
バルサだけでなく、全20チーム見ていきますね。それではいきましょう。長いですよ〜(笑)
★順位表

まずは現在(28節終了時点)の順位を確認します。
トップ3のメンツは予想通り。サプライズは4位ヘタフェの奮闘でしょう。今季は昇格2年目のシーズンですが、安定した戦いでCL出場権争いを続けています。柴崎岳が完全に構想外になっているのは残念ですけど…。
リーガ序盤で首位に立ったこともあったセビージャは途中で調子を落として現在6位。バレンシア、ビルバオ、ビジャレアル、セルタなど実力のあるチームが苦しい戦いを強いられているのも今季の特徴です。
乾貴士が冬加入したアラベスも現在5位と好位置につけています。
それでは、ここまでの戦いを1チームずつ簡単に振り返っていきます。トップ3、CL,EL出場権争い、残留争いを絡めながら、全チームの28節までをまとめていきます。
★トップ3(バルセロナ、アトレティコ・マドリード、レアル・マドリード)
やはり、今シーズンもトップ3はこの3チームです。ただ、バルサの優勝はほぼ間違いない状況。
残り10試合で、2位アトレティコとは勝ち点差10、3位マドリーとは勝ち点差12をつけて首位に立っています。10試合で獲得できる勝ち点は最大で30。バルサは、他2チームがここから全勝しても3回は負けられる計算です。マドリーに関しては、直接対決で勝ち越しているので、4敗できます。(リーガは勝ち点で並んだ場合、直接対決の結果で順位を決めます)
さらに、マドリードの2チームは現段階でCL、国王杯ともに敗退。リーガ優勝も現実的にほぼ不可能なので、来季を見据えた戦いにシフトするでしょう。さらに勝ち点を取りこぼす可能性もあります。
バルサ公式が、トップ3残り10試合の対戦相手をまとめたデータをアップしてくれました。

直接対決は31節のバルサVSアトレティコのみ。アトレティコは優勝の望みを繋ぐため、そしてプライドを示すため全力の闘いをしてくるでしょうが、舞台はカンプ・ノウです。バルサはその後、中3日でCLユナイテッド戦1stレグを戦いますが、ここで優勝を決めるためフルメンバーで挑むはず。引き分け以上ならバルサのリーガ優勝は決定するでしょう。
それでは、1チームずつ振り返ります。
★1位 バルセロナ 勝ち点66 得失点+46
○基本フォーメーション

○トップスコアラー メッシ(29得点)
○雑感
シーズン序盤は連続失点、年明けから数試合は得点力不足に苦しんだこともあったバルサですが、総合的には安定した戦いで首位に立っています。
今季は新加入選手も大当たり。CBラングレはウムティティの長期離脱で完全にレギュラーを獲得し、ベテラン、アルトゥーロ・ビダルもバルサのサッカーにしっかりと適応しました。そしてアルトゥール。もう、中盤に無くてはならない存在です。
あまり誰も触れていませんが、イニエスタ退団をほぼ完璧にカバーしています。イニエスタのように得点に絡むプレーは少ないですが、機動力(運動量)の面は近年のイニエスタより完全に上。特にビルドアップの面ではブスケツ、ラキティッチを助ける働きを見せています。
バルサ2年目のデンベレはその才能をしっかりと発揮。同じく2年目のコウチーニョは、ここ3ヶ月は苦しんでいるもののシーズン序盤は素晴らしいプレーでチームを引っ張りました。
そして何より、ピケ、ブスケツ、ジョルディ・アルバ、ラキティッチ、スアレスといったベテラン選手がシーズンを通して好調を維持。後方には世界最高のGKテア・シュテーゲンと世界最高の控えGKシレッセンが控えています。
セメド、アレニャーも中心選手と遜色ないプレーで昨季には無かった選手層を生み出しています。
そしてメッシ。腕の骨折や股関節の違和感で数試合を欠場しましたが、今季も異次元のプレーを披露しています。リーガでは26試合出場(先発24試合)で29ゴール。アシスト12もトップです。31歳とベテランの域に達しましたが、衰えるどころかさらにプレーの幅を増やし、絶対的な存在であり続けています。
リーガ2連覇はほぼ間違いない状況。これからは悲願のCL制覇を見据えた戦いになります。
★2位 アトレティコ・マドリード 勝ち点56 得失点+20
○基本フォーメーション

○トップスコアラー グリーズマン(12得点)
○雑感
バルサとの勝ち点差は10。28試合19失点の堅い守備は相変わらずですが、引き分けで勝ち点を取りこぼす試合も多かったという印象です。今季はロドリ、レマル、モラタ(冬加入)が加入し、グリーズマン、リュカ・エルナンデスらの残留で戦力はこれまでにないほど充実したハズでしたが…。
国王杯では下位に沈むジローナに不覚をとり、CLユベントス戦でも1stレグ2-0から大逆転負けを喫しました。
シメオネ長期政権の緩みか、選手の質の低さか。結果的に残念なシーズンになりそうです。
31節バルサ戦で勝利して優勝争いを継続できるか。
★3位 レアル・マドリード 勝ち点54 得失点+17
○基本フォーメーション

○トップスコアラー ベンゼマ(13得点)
○雑感
絶望のシーズンです。ロナウドとジダンが退団し、新生マドリーを創るはずだったロペテギはシーズン半分も持たず解任。後を継いだソラーリも1週間で3タイトルを失い、監督の座を降ろされました。
ピッチ外にも課題が山積。ソラーリ体制で完全に戦力外となったイスコはロッカールームに不協和音を起こし、ベンチスタートに不満を持ったベイルはチームのお荷物状態です。
バルサとの勝ち点差は12。直接対決でも負け越しているため、マドリーが残り10試合全勝でも、バルサが勝ち点を13取りこぼさないと優勝はありません。そんなことあり得ない。CL、国王杯でも敗退したため、今季は完全に終了しています。
ただ希望もあります。レギロン、ヴィニシウス、マルコス・ジョレンテらの若手が躍動。チームに新しい風は吹き始めています。そしてジダンの電撃復帰。早速スタメン復帰したマルセロ、イスコも結果を残しました。
リーガの残りは2位を目指しつつ、来季を見据えた戦いになるでしょう。オフの大型補強は間違いない。来シーズンは主力メンバーが半分以上入れ替わる可能性もあります。
ジダンが来季に向けてチームをどうコーディネートするか、楽しみです。
★CL(4位)・EL出場権争い(ヘタフェ、アラベス、セビージャ、バレンシア、ベティス、ビルバオ、レアル・ソシエダ)
実力的に考えて、4位ヘタフェ(勝ち点46)〜10位ソシエダ(勝ち点36)がCL,ELの出場権を争うでしょう。
ヘタフェ、アラベスはシーズン開始当初の目的である1部残留が決定(現実的に)。その他の5チームは上位争いができる選手を揃えているだけに、4位を目指す残り10試合になります。
*3強以外はほとんどフルタイムで観られていないので、基本フォーメーションは省略します。
★4位 ヘタフェ 勝ち点46 得失点+12
○トップスコアラー ハイメ・マタ(13得点)
○雑感
大健闘のシーズンを過ごす4位ヘタフェ。荒い守備とシンプルな攻撃で「アンチ・フットボール」を代表するチームですが、ここまでの戦いは賞賛に値します。
昨季2部(バジャドリード)で35得点を挙げ鳴り物入りで加入したハイメ・マタはここまで13ゴール。つい最近スペイン代表デビューを果たしました。ホルヘ・モリーナ(10得点)との2トップはシンプルながら強力です。
指揮官ホセ・ボルダラスのサッカーを貫き、4位をキープしたままフィニッシュできるか。6位以内(EL出場)でも大成功のシーズンです。
柴崎は完全に戦力外。来夏の移籍は確実です。
★5位 アラベス 勝ち点44 得失点±0
○トップスコアラー カレリ(6得点)
○雑感
乾貴士が冬加入したことで話題になったアラベスですが、シーズン通して安定した戦いを披露。いつの間にか5位まで順位を上げています。
パチェコ、シモ・ナバーロ、ボルハ・バストン、グイデッティらリーガファンにはお馴染みの選手も多い。しっかりと質の高いサッカーで戦う印象です。左ジョニー、右乾の両ワイドも強力。
アラベスも本来は残留を目指して戦うチームです。上を目指して戦える残り10試合はボーナスステージのようなものでしょう。最後までCL,EL出場権争いに絡めるか注目です。
★6位 セビージャ 勝ち点43 得失点+11
○トップスコアラー ベン・イェデル(16得点)
○雑感
ヘタフェ、アラベスと違い、4位フィニッシュが求められるセビージャ。今季序盤は首位に立ち、3強体制に割って入るかと思われましたが失速しました。
CLでもしっかり戦えそうな選手層を誇りますが、勝負弱い。国王杯(VSバルサ)、EL(VSスラヴィア・プラハ)はともに2ndレグで大逆転負け。残る戦いはリーガのみです。しっかりと爪痕を残して欲しい。
★7位 バレンシア 勝ち点40 得失点+7
○トップスコアラー パレホ(7得点)
○雑感
CL予選でユベントス、ユナイテッドと互角の勝負をしつつも、リーガではダントツの16引き分けと勝ちきれない試合が続くバレンシア。こちらもセビージャと同じく、ヘタフェやアラベスの下にいてはいけないチームです。
何より寂しいのは得点力不足。ロドリゴ、サンティ・ミナ、ゲデス、ガメイロ、チェリシェフら世界レベルの攻撃的選手を揃えながら、チーム得点王はパレホの7点です。
ヘタフェとの勝ち点差は6。しっかりと背中を追っていきましょう。
EL、国王杯と厳しい戦いは続きます。
★8位 ベティス 勝ち点39 得失点−4
○トップスコアラー カナーレス(6得点)
○雑感
メンバーを見ると、8位では満足できないチーム。ここ最近はキケ・セティエンのサッカーに対して選手、ファンが疑問を持ち始めている印象です。
異常なまでに後方からのビルドアップにこだわるも、やはり選手個人の質ではバルサには全く及びません。低い位置、悪い形でボールを失い失点。オフェンスでもボールは保持できるものの、ストライカーがいません。カナーレス、ロ・チェルソは個人で違いを作れますが、ゴールを量産できるタイプではない。このままEL出場権も逃すようであれば、監督交代もあり得ます。
乾はアラベスに移籍(レンタル)して正解でした。
★9位 アスレティック・ビルバオ 勝ち点37 得失点−3
○トップスコアラー ウィリアムズ(8得点)
○雑感
ここ数年はバスク伝統の力強いサッカーでEL常連だったビルバオですが、昨季の16位に続いて今シーズンもパッとしない戦いを続けています。
イニゴ・マルティネス、ムニアイン、ウィリアムズら各ポジションに好選手を揃えていますが、勝ちきれない。大きな原因は大エース、アドゥリスの不調でしょう。当たり前のようにシーズン15〜20ゴールを記録していましたが、今季はここまでわずか2得点。ケガもあり、13試合(先発9試合)の出場にとどまっています。
ただ、4位ヘタフェとは勝ち点差9、6位セビージャとは勝ち点差6です。この両チームとは直接対決も残っています。まだまだチャンスはありそうです。
★10位 レアル・ソシエダ 勝ち点36 得失点±0
○トップスコアラー オヤルサバル(10得点)
○雑感
リーガ前半戦では下位に沈んでいたソシエダですが、18~25節の8試合負けなしで10位まで上がってきました。とはいえ、トップ10で満足できるチームではありません。
21歳の若きエース、オヤルサバルは10得点と結果を残していますが…。
バルサ、マドリーの両雄に加え、ヘタフェ、アラベスとの対戦も残っています。EL出場を目指すためには取りこぼしは許されない。まだチャンスのある位置につけているので、ぜひ上位を目指して欲しいです。
★トップ10争い(エイバル、ジローナ、エスパニョール、レガネス)
毎シーズン、だいたい平均の残留ラインは勝ち点35~40。今季は下位チームの勝ち点が詰まっているのでなんとも言えませんが、14位レガネス(勝ち点33)までは残留ほぼ確定と言っていいでしょう。
すっかり1部に定着したエイバル、ジローナは1桁順位でのフィニッシュが目標になりそう。
この4チームは、降格争いを気にせずノープレッシャーで残り10試合を戦えます。
★11位 エイバル 勝ち点35 得失点−2
○トップスコアラー シャルレス(12得点)
○雑感
プリメーラ5シーズン目の今季は10試合を残して残留をほぼ確定させています。
今季は攻撃の核だった乾貴士が移籍。ただ、メンディリバル監督のもと堅実なサッカーで勝ち点を積み重ねました。
シーズン残りの注目はトップ3との対戦。31節VSマドリー(A)、33節VSアトレティコ(H)、38節VSバルセロナ(H)。特にホーム、イプルアで戦うアトレティコ、バルサとの試合はファンにとっても楽しみでしょう。前半戦、ホームでのマドリー戦は内容でも圧倒して3-0で勝利しています。
★12位 ジローナ 勝ち点34 得失点−6
○トップスコアラー ストゥアーニ(16得点)
○雑感
10試合勝利なし(14節~)と苦しい期間もありましたが、着実に残留へ近づいています。エース、ストゥアーニがチーム総得点(31)の半分以上を1人で記録する大活躍。マドリー戦でリーガの連敗を止め、国王杯5回戦ではアトレティコ相手に勝ち抜けるなど金星も挙げています。
ストゥアーニが何点取れるか、トップ10争いに加わって行けるかが今後の見どころでしょうか。
★13位 エスパニョール 勝ち点34 得失点−9
○トップスコアラー ボルハ・イグレシアス(11得点)
○雑感
昨季までチームを引っ張ってきたジェラール・モレーノがビジャレアルに移籍(復帰)。ただ新加入のボルハ・イグレシアスがここまで11得点としっかりその穴を埋めました。
エスパニョールも10試合(12節~21節)で9敗を喫するなど苦しい時期を乗り越え、ほぼ残留を決めました。このチームも毎年嫌らしいサッカー(良い意味)で上位勢を苦しめる存在。
徐々に出場機会を増やし、26節で中国人選手としてリーガで初めて得点を記録したFWウー・レイも注目です。
★14位 レガネス 勝ち点33 得失点−7
○トップスコアラー エン・ネシリ(8得点)
○雑感
勝ち点33の14位レガネスまでは、残留ほぼ間違いなしと言って良いでしょう。第5節までで1分4敗とスタートダッシュに失敗しましたが、第6節ホーム、バルサ戦の大金星(2-1)でシーズン初勝利を飾ると、その後は少しずつですが確実に勝ち点を稼いできました。
チーム得点王エン・ネシリ、冬加入ブライスウェイトの2トップはスピード、高さを兼ね備えた好コンビ。あと2勝すれば、残留間違いなしと言えます。なるべく早く勝ち点を40に近づけ、ノープレッシャーのリーガ終盤戦を迎えたいところ。
★残留争い(レバンテ、バジャドリード、ビジャレアル、セルタ、ラージョ・バジェカーノ、ウエスカ)
最後は残留争い。15位以下の6チームです。とはいえ、皆さんあまりこの6チームの試合は見ていないでしょう。私もそうです(笑)。事実ベースの薄い文章になってしまいますが、お許し下さい。
残り10戦、選手やファンにとっては毎試合心臓をエグられるようなプレッシャーを感じることになるでしょう。ビジャレアル、セルタに関してはこの位置にいてはいけないはずのチームです。昇格組のラージョ、ウエスカ、バジャドリードは1部の壁に苦しんでいます。
★15位 レバンテ 勝ち点31 得失点−11
○トップスコアラー ロジェール(10得点)
○雑感
レバンテといえば昨シーズン37節、バルサに5-4で勝利し無敗優勝の夢を潰えさせたチームです。フリーキックの名手バルディ、主将ホセ・ルイス・モラーレスら攻撃陣は強力。
総得点38はバルサ、マドリー、セビージャ、アトレティコに次いでリーガ5位ですが、総失点49はワースト2位。諸刃の剣ですが、それがこのチームの戦い方です。
現在の勝ち点は31。降格圏とは6ポイント差です。まだまだ安心できない。バルサ、アトレティコ、バレンシアら上位との対戦もあれば、ウエスカ、ラージョとの戦いも残っています。大切な残り10試合になりそうです。
★16位 バジャドリード 勝ち点29 得失点−16
○トップスコアラー オスカル・プラノ、エネス・ウナル、ルベン・アルカラス(3得点)
○雑感
昇格組の中ではよく戦っているバジャドリード。リーガ序盤には4連勝を含む6戦負けなしの期間もありました。ここ最近は負けが込んでいますが、残留は夢じゃない。
得点はリーガ最少の23ですが、ここまでの7勝全てが1点差での勝利としぶとさがあります。
“怪物”ロナウド会長のためにも残留を果たせるか。
★17位 ビジャレアル 勝ち点29 得失点−4
○トップスコアラー トコ・エカンビ(6得点)
○雑感
名門ビジャレアル。この位置にいるのは悲しいですね。レジェンド、ブルーノ・ソリアーノは大ケガから未だに復帰できず出場ゼロ。その後継者だったロドリはアトレティコに移籍しました。リーガ10試合勝ちなし(14~23節)の苦しい期間には守護神セルヒオ・アセンホがチームの姿勢を批判するなどムードも最悪でした。
ただ、ここ最近は復調気味。リーガは2連勝中で、ELではベスト8に進出しました。サンティ・カソルラの復活も嬉しい。
次の29節(3/30)、勝ち点差4の18位セルタとの大一番を控えています。この日、3月30日(土)日本時間24:15〜バルサVSエスパニョール、その直後の日本時間26:30〜セルタVSビジャレアルです。お互い絶対に負けられない一戦です。次の日おやすみの方は、ぜひ見ましょう!間違いなく面白い試合になりますよ。
★18位 セルタ 勝ち点25 得失点−11
○トップスコアラー イアゴ・アスパス(10得点)
○雑感
ここ13試合で1勝2分10敗。イアゴ・アスパス、ブライス・メンデス、マキシ・ゴメス…。なぜこのチームが降格圏に沈んでいるのか不思議ですが、28節のマドリー戦(0-2負け)を見ていると悪い部分がたくさん見えました。
攻撃陣のネームバリューは素晴らしいですが、ユニットとしては全く機能していない。中盤の守備もスカスカで、簡単にチャンスを生み出されていました。とにかく攻守のバランスが悪い印象です。
「低迷しているチームはまず守備を整備するべき」。私はそう考えています。セルタの総失点47はリーガワースト3タイです。現実的にはしっかり守って速攻。それが残留に向けた唯一の道だと思います。
さあ、上にも書いた通り、今週末はビジャレアルとの大一番。セルタはホームです。この試合で引き分け以下に終わると、降格がグッと現実味を帯びます。
★19位 ラージョ・バジェカーノ 勝ち点23 得失点−21
○トップスコアラー ラウル・デ・トマス(11得点)
○雑感
残留に向けて後の無いラージョはこの代表ウィークの間に監督を代えました。パコ・へメス。リーガファンなら知っている人も多いでしょう。異常なまでにポゼッションにこだわり、守備でも前線からハイプレスを決行する。超攻撃的サッカーに取り憑かれた異端児です。
簡単に言うならハイリスク、ハイリターン。この人事は大博打と言えます。どう転ぶか。ただ、リーガファンとしては楽しみが増えましたね。
バルサとの第27節を見て感じましたが、選手の質は悪くない。前線には個人で点を取れるラウル・デ・トマスもいます。
残留争いに嵐を巻き起こして欲しいです。
★20位 ウエスカ 勝ち点22 得失点−19
○トップスコアラー エセキエル・アビラ(6得点)
○雑感
降格が目の前に迫っているウエスカ。やはりチーム規模とメンバーを考えるとプリメーラは厳しかったか…。開幕戦では勝利したものの、2勝目は第18節のベティス戦でした。その後は少しずつ勝ち点を積み重ねていますが、依然最下位です。
今週末から始まるマドリー、セルタ、レバンテ、バルサ、ラージョとの5試合は、上位または残留を争う相手との戦いです。残留にはこの5試合を最低3勝2敗で切り抜ける必要があります。
なんとか意地を見せられるか。
★得点王 アシスト王


最後に得点、アシストランキングですが、一応載せておきます。
ピチーチ(得点王)はメッシで決まり。アシスト王も95%メッシでしょう。議論する必要はありません。
★最後に
毎度のことですが、今回の記事は特に長くなってしまいました。最後まで飛ばさず読んだ方、相当なリーガ好きですね(笑)。
優勝はバルサでほぼ決まりですが、こうしてまとめてみるとたくさん見どころがありそうです。その中でも私が注目しているのは残留争い。セルタ、ビジャレアルの残り10試合は特に熱くなりそうです。ジダン体制になって来季を見据えるマドリー、パコ・へメスのラージョも一度は見てみて欲しい。
ラスト10戦。私たちも気持ちを上げていきましょう!!
*得点数などの数字は全て18-19シーズン28節終了時点のものです