【小話】バルセロナ対マジョルカを前に、久保建英について思うこと

こんにちは。主にバルサの試合を中心にブログを書いているガチャと申します。

いよいよ明日早朝(日本時間12月8日午前5時〜)、久保建英が所属するマジョルカがバルセロナと戦います。

日本のサッカーファンにとっては、とても楽しみな試合でしょう。あの久保が、古巣バルサ相手にどのくらい通用するか。ゴールはあるか。

久保はここ4試合連続でスタメン起用されています。この試合でも先発が濃厚。早起き(夜更かし)する価値はあるでしょう。

とまぁ、こんなノンキに書いていますが、バルサファンの皆さんは心中穏やかではありませんね。笑

あの“裏切り者”がカンプ・ノウに帰ってくる訳です。バルサ公式Twitter(日本語版)が、『また君に会えるのを楽しみにしてるよ。そして土曜、より良いチームが勝ちますように』という、皮肉とも取れるような動画をアップしたことで、私のタイムラインも昨日はある意味盛り上がりました。笑

https://twitter.com/fcbarcelona_jp/status/1202615014756093953

かくいう私も、もちろんバルサファン。ただ、今回の記事で何が書きたいかというと、

クレの皆さん、あんまりカリカリせず、単純に、試合と久保のプレーを楽しみましょうよ!

ということです。笑

それでもファンか! 誇りはないのか! なんて厳しい意見もあるでしょうが。まぁもし良かったら最後まで読んでみて下さい。別に大したこと書けませんが。笑

★久保の来歴を簡単に

まず簡単に、これまでの久保の歩みを振り返りましょう。

久保建英(くぼ・たけふさ)。2001年6月4日生まれ、18歳。日本的に考えると、現在高校3年生です。

8歳の時、日本で開催されたバルセロナスクールのキャンプでMVPを獲得。その後2011年にバルサのカンテラ(下部組織)の入団テストに合格し、10歳でバルセロナに渡ります。

その頃から、「日本のメッシ」などと注目されていました。

カンテラで順調に階段を登っていた久保。ただ、クラブの18歳未満の外国籍選手獲得・登録の違反により、自身も公式戦出場停止処分を受けてしまいます。

出場機会を求め、2015年3月、日本に帰国。FC東京の下部組織に入団すると、中学生ながら高校年代であるFC東京U-18で活躍し、2016年11月にはJ3の試合でJリーグ史上最年少出場を果たします。

フィジカル面などで苦しんだ時期もありましたが、横浜F・マリノスへのローン移籍なども経て、J1でも屈指の選手に成長。

あの小さかった“クボくん”は、“日本代表の久保建英”として、名実ともにトッププレイヤーとなりました。

そして満を辞して。FC東京を退団。

我々バルサファンは、メッシと、ブスケツと、ピケと、ジョルディ・アルバとプレーする久保建英の未来を信じて疑いませんでした。

ところが……

悪い夢かと思いました。

★禁断の移籍 レアル・マドリードの久保建英

バルサのファンが何に嫌悪感を抱いているか。それは「マジョルカの久保」ではなく「マドリーの久保」という意味で、です。ご存知の通り、久保の所属はレアル・マドリード。マジョルカへはレンタルで加入しているので、まず間違いなく将来的にマドリーに戻ります。

言うまでもなく、バルサとマドリーは永遠のライバルです。

20年ほど前の話ですが、“禁断の移籍”でマドリーに加入したルイス・フィーゴがカンプ・ノウでプレーした時には、豚の頭がピッチに投げつけられました。今でもなお、現地のバルセロニスタはフィーゴを許していません。彼は今もバルセロナの街を堂々と歩くことはできないのです。

このエピソードはあまりにも有名です。日本にいる我々にとっても、“バルサからマドリーへの移籍”がどのような意味を持つのかは簡単に理解できます。

これが、久保に対する批判が大きくなる理由です。

そして、もう一つは、上にも少し書きましたが、単純にバルサでプレーする久保を見たかったから。

ここ数年、バルサはかつての強さ、輝きを失いつつあります。美しいバスワークは損なわれ、CLでは2年連続で大逆転負け。ファンにとってもストレスの溜まる日々が続いています。

久保が戻ってこれば。

やはり同じ日本人として、純粋に応援できる。彼のプレーを見るのが楽しみになる。夜中の試合でも頑張ってリアルタイムで観たい。メッシとのワンツーからゴールを決める場面が見られるかもしれない。そんなワクワクを抱いていました。私も。

それが。よりによってマドリーに。ボロカス言いたい気持ちも分かります。私も寂しかったし、裏切られた気持ちにもなりました。

ただ、です。

★忘れてはいけない選手へのリスペクト

まずはここです。絶対に忘れてはいけないのは、選手に対するリスペクトです。

久保は、素晴らしい選手ですし、素晴らしい人間です。日本でもスペインでも、相当チヤホヤされた(されている)でしょう。

それでも自分を見失わず、謙虚にここまで成長しました。これは、彼のメディア対応を見ているだけで簡単に分かります。

バルサの下部組織にいても、マドリーの下部組織にいても、10年に1人の逸材だともてはやされても、**のメッシとどれだけ言われても、プロで、世界トップレベルで活躍できる選手なんて一握りです。

久保はまだ、そこまでの選手だとは言えませんが、限りなくそれに近い選手です。歴代の日本人で最も世界のトップに近い選手です。

正直、今の完成度で言えば、アンス・ファティやカルレス・ペレスより上です。バルサファンとしては悔しいですが、これは多分ほとんどの方が感じているでしょう。

そして、頭の良い選手です。スペイン語もペラペラですし、サッカーIQも高い。勉強ができるかどうかは知りませんが。笑

マドリーに移籍することの意味、重みはしっかり分かっています。間違いなく。

交渉や契約の内容どうこうは分かりませんが、彼なりにいろんなことを考えて、マドリーへの移籍を選んだんです。

悲しいし、悔しいですが、これは尊重しなければなりません。

甘いですかね?笑

私はバルサファンですが、別にネイマールがマドリーに移籍しても、それはそれで面白いと思っているようなタイプです。笑

ここは完全に個人の価値観、考えですので、押し付けるつもりは全くありません。10人いれば10通りの意見があると思います。

★許せないこと

ただ、絶対に許せないことがあります。

久保の人格や容姿を否定すること、バカにすること、死ねやゴミなどの暴言。

これらです。Twitterを見ていると、残念ながらどうしても上に書いたような内容を目にしてしまいます。

SNSに書き込む内容なんて人の自由で、嫌だったら見なければいい。これも正論だと思います。

でも、なんか悲しくないですか?

せっかく日本から、とてつもない才能を持った若者が出てきて、カンプ・ノウでバルサと試合をするんです。日本中が注目するのに、バルサファンである私たちがその足を引っ張るのって、なんか嫌じゃないですか。

どうでしょうか。

私は日本でも特定のチームを必死に応援したことありませんし(一応、地元の京都サンガファン)。バルセロナというチームと街は大好きですが、“熱狂的なクレ”かと言われれば違うのかもしれません。

だから、認識が甘いですかね。分かりません。

ただ、サッカーというスポーツとサッカー選手(もちろん監督や関係者も)へのリスペクトを欠く行為は、たかがSNSでも、許されないと思っています。

ましてや久保は、東京五輪をはじめ、今後のW杯3,4回くらいは、日本代表の主力になるであろう選手です。その時も、“裏切り者”の久保は応援できないのでしょうか。マドリーの久保に対してはSNSでボロカス言って、JAPANの久保は日本代表ユニフォームを着て必死に応援するんでしょうか。

★最後に

思ったより長くなってしまいました。すみません。

まぁ人それぞれ意見はあるでしょうし、それを否定するつもりは全くありません。別に、私の言う事を聞く必要なんて無いんですから。

「バルサファンの皆さん、もし良かったら、純粋に試合と久保のプレーを楽しみませんか」

という記事だと思って下さい。笑

ただ、昨今のSNS上での選手批判(もちろん久保以外も)や、国内外で選手をバカにするツイート、審判や他チームサポーターへの暴言などは、見ていて気持ちの良いものではなかったので、良い機会だと思って書かせてもらいました。

私は、サッカーというスポーツ自体が大好きで、プロサッカー選手をとても尊敬しています。

贔屓にしているチームの監督や選手、ライバルチームの選手やサポーターなどにはいろいろ言いたくなります。分かります。

でも、クローズドなSNSの世界で小さな文句を言うのって、なんか虚しくないですか。そんな事してないで、サッカー楽しみましょうよ。

以上です。

私はこのバルサ対マジョルカを、「単純に試合として+久保がバルサ相手にどれだけできるか」という2つの観点で楽しもうと思います。

3流サッカーブロガーの小話でした。

*この先更新するプレビューやレビューでは、久保久保言うつもりはありません

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