会見が行われ、本人の口から正式に退団するという発表がありました。まだ実感はありません。それでも、現実として、受け入れないといけないんだな。
メッシがバルサを去ります。
13歳で下部組織に加入し、トップデビューが17歳。歴代最多6度のバロンドール獲得、CL制覇4回、リーガは10回。
私もメッシに魅せられて、あのティキ・タカに憧れて、バルサを好きになった1人です。
19歳の頃から約8年間、ほぼ全試合リアルタイムで試合を見てきました。どれだけ眠くても、次の日が仕事でも、彼女とのデートや飲み会の予定を断ってでも、バルサが優先でした。シャビ、イニエスタの美しいパス回し、ネイマール、スアレスの超攻撃的サッカー、週1,2回、ど深夜にワクワクしながらテレビに向かう時間が好きでした。
それも全て、メッシの存在があったから成り立っていたのだと思います。
「いやぁ」「マジ」「うふふ」。彼のスーパープレーに、1人画面の前で声を漏らしました。
それをほぼ毎試合、17,8年間、メッシは続けてきました。
私の中では、他に比較できる対象すらいない、唯一無二の存在、歴史上最高のフットボーラーです。
ここ数年、バルサは難しい時間を過ごしています。黄金期を支えたクラックたちが去り、高額で獲得した新加入選手たちはほぼ全員期待はずれ、クソみたいなフロント、CLではショッキングな負け方を繰り返す。もう嫌だ、こんなチーム。毎年そう思わせられても、メッシの存在が我々をつなぎとめてくれました。
ちょうど1年前は、メッシがいなくなること、ある程度覚悟できていました。それでも残ってくれた。全力で戦ってくれた。まだバルサでタイトルを獲りたいと言って、チームを引っ張ってくれた。コパアメリカで優勝して、気持ちよくバルセロナに帰ってきてくれる。さぁ新しいシーズンも楽しみだ。
そのタイミングで、こんな突然。
涙ながらに語るメッシ。そんなの、こっちも泣いちゃうじゃん。
今となってみれば、私はバルサというチームが好きだったのか、メッシがいるバルサが好きだったのか、分かりません。もしかしたら後者なのかも。
でもメッシは言ってくれました。「数年後、絶対に戻ってくる。バルセロナは僕の家だ」。
選手として、と解釈するのは都合が良すぎるかもしれません。現実的には厳しいでしょう。でもその言葉が聞けて本当に嬉しかった。まだこのクラブを愛してくれている。
私はこれからも、あなたが愛してくれたバルセロナを応援し続けます。もちろん、どのチームに行ってもあなたのファンであり続けます。
ありがとうメッシ。さようなら。