さあクラシコ。ホームの1stレグは1−1の引き分けでした。勝てばもちろん決勝進出。2点以上取っての引き分けでも勝ち抜けです。なんて言ってないで、気持ちよく勝って国王杯5連覇に王手を掛けましょう。
ここ最近のパフォーマンス(特に攻撃面)はイマイチでしたが、直近のセビージャ戦(特に後半)は悪くなかった。メッシがハットトリック。スアレスにもゴールが生まれました。デンベレのキレも悪くない。コウチーニョは…ですが。何より、一時期不調だったブスケツとラキティッチは試合を通して良いプレーを見せてくれました。ウムティティも復帰し、アレニャーは積極的なプレーを披露。アルトゥールとシレッセンもこの試合に間に合いました。楽しみで仕方ない。
○直近5試合の結果と招集リスト
リーガVSセビージャ4−2○(A)2/23 チャンピオンズリーグVSリヨン0−0△(A)2/19 リーガVSバジャドリード1−0○(H)2/16 リーガVSビルバオ0−0△(A)2/10 国王杯VSレアル・マドリード1−1△(H)2/6

ベンチ入り18人+1。アルトゥールとシレッセンが復帰しました。無理はして欲しくありませんが、バルサBのGKイニャキ・ペーニャがメンバー入りしている(GK3人のうち1人は外れる)ので、アルトゥールのベンチ入りは決定。現状で考えられるベストメンバーが招集されています。ケガはラフィーニャ、ベルマーレン。戦術的理由でトディボ、セルジ・サンペール、ムリージョ、ボアテングがベンチを外れています。冬加入の即戦力ムリージョとボアテングはなかなか出場機会を与えられませんね。しょうがない。
○対するレアル・マドリードの直近5試合は
リーガVSレバンテ2−1○(A)2/24 リーガVSジローナ1−2●(H)2/17 チャンピオンズリーグVSアヤックス2−1○(A)2/13 リーガVSアトレティコ・マドリード3−1○(A)2/9 国王杯VSバルセロナ1−1△(H)2/6
アトレティコとのダービーで完勝し、CLアヤックス戦アウェーの1stレグでもしっかり勝利。リーガでもバルサとの差をジリジリと詰めるなど、やはり強いという印象でしたが…。ここ2試合の戦いぶりは酷い。ホームで絶不調だったジローナに敗れると、直近のレバンテ戦は疑惑の判定(VAR)でなんとか勝利。得点は2つともPKでした。ゴール後のベイルの振る舞い(祝福するルカス・バスケスを払いのけた)などチームにはネガティヴ要素も多い。
ただクラシコです。しかもホームです。特にここ最近ベルナベウでのクラシコはバルサが圧倒している。リーガ優勝が絶望的な今、必勝を誓って挑んでくるでしょう。
○スポルトの予想スタメン(フォーメーション)は↓↓

スポルトの先発予想通りになる可能性が高いでしょう。バルサの右インテリオールはセルジ・ロベルトが濃厚。CLリヨン戦と同じです。左CBはさすがにラングレでしょう。(背番号25は謎) 左ウイングはデンベレでいってほしい。ウムティティ、ビダル、アルトゥール、コウチーニョ、アレニャー、マウコムが控えるベンチは豪華ですね。
マドリーも鉄板の11人。左SBはレギロン、右ウイングはバスケスでしょう。アトレティコ戦のゴールパフォーマンスが問題視されていたベイルも招集メンバー入りしています。マルセロ、アセンシオはベンチスタート予想で、イスコは招集リストから外れています。
○前回対戦(1stレグ2/6)の振り返り
・得点者 ルカス・バスケス(前半6分) マウコム(後半12分)
・両チームのスタメン

・簡単な振り返り
バルサはメッシがベンチスタート。右ウイングにはマウコムが抜擢されました。
開始から積極的に仕掛けたのはアウェーチームのマドリーでした。左サイドの18歳ヴィニシウスを中心にチャンスを作る。
前半6分、そのヴィニシウスがセンタリングを上げると、フォアに流れたベンゼマにピタリ。折り返しにルカス・バスケスがうまく左足で合わせていきなりの先制点を挙げます。センタリングに対して被ってしまったジョルディ・アルバ、中でスペースを与えてしまったラングレ。バルサとしては一瞬の隙を突かれた形でした。
バルサはその後もボールキープがちぐはぐ。アルトゥールは中盤でしっかり時間を作りましたが、チャンスシーンはなかなか生まれず。特に頼みの綱だった左サイドのコウチーニョ、アルバは完全に封じられます。スアレスも相手CBにうまく抑えられ、ラキティッチにはいつもの存在感がなかった。これではマドリー相手に勝負できません。
バルサの攻撃は単発に終わり、マドリーにうまくポゼッションされ、速攻から何度かチャンスを作られました。前半を0−1で終えます。
後半、このままでは終われないバルサですが、なかなか流れを変えられない。スタジアムからはメッシコール(早くメッシを出せ!という)が聞こえ始めた後半12分。サプライズ起用されたマウコムが魅せます。
ラングレからのロングスルーパスにアルバが反応。飛び出したナバスが先にボールを触りますが、近くにいたスアレスが無人のゴールにシュート。懸命に戻るマドリーDF。このシュートはポストに弾かれるも、ボールはマウコムの前にこぼれます。得意の左足に持ち替え打ったシュートは寄せてきたカルバハルの足に擦りながらゴールに吸い込まれました。
渾身のガッツポーズ。この試合までなかなか出番をもらえず、出場してもインパクトを残せなかったマウコムが、この大一番で監督の起用に応えました。湧き上がるカンプ・ノウ。
その直後、両指揮官が動きます。後半18分、バルサはメッシとビダル、マドリーはカゼミーロとベイルを投入。ラキティッチ、コウチーニョ、ジョレンテ、ヴィニシウスがベンチに下がります。
ここから試合がオープンになって大きく動くかと思いきや。両チーム「まずはしっかり守備」という姿勢を崩しませんでした。中盤の攻防には見応えがあり、やはり質の高いプレーばかりの展開でしたが、どちらも最後の部分が足りず。
残り5分ほどはお互い無理をせず同点で良しとなり、そのまま試合を終わらせました。
○みどころ
・両チームの状況
両チーム、3週間前(2/6)の1stレグとは状況が大きく異なります。バルセロナは1stレグ、メッシがケガで途中出場。ピッチに立ってからも本調子とは程遠い状態でした。デンベレはケガで不在でした。
その後の3週間はパッとしない攻撃陣にモヤモヤさせられましたが、セビージャ戦でメッシが完全復活。スアレスにもゴールが生まれました。そして、テア・シュテーゲン、ピケを中心とした守備は安定しています。ウムティティ、アルトゥールらも復帰しベンチの層も厚い。
対するマドリーです。前回対戦前は公式戦6連勝で勢いを持ってカンプ・ノウに乗り込みましたが、ここ最近は低調。ベイルの扱いやイスコの不遇などピッチ外にも問題が多い。1stレグで好プレーを見せたマルコス・ジョレンテはこの試合に間に合いませんでした。ホームのクラシコでどんなゲームを見せるでしょうか。
・バルサの左サイド

上の図(図2)をご覧ください。1stレグのマドリーの守備(バルサ左サイド)をピックアップしました。メッシがベンチスタートだったといえ、バルサは試合を通して得意の左サイドからほとんどチャンスを作れませんでした。
コウチーニョ⑦、アルトゥール⑧はそれぞれカルバハル②、モドリッチ⑩に徹底マーク(マンマーク気味)され、アルバにはバスケスがしっかりと付いていました。ベイルにはこのタスクはこなせません。
おそらくこの試合、バルサの左ウイングはデンベレ、左インテリオールはラキティッチ、マドリーは同じ右サイド(同じメンバー)で戦うでしょう。この左サイドで崩せるか。ここは試合の大きなポイントになるでしょう。
デンベレがワイドに開く、ラキティッチが深みを作るなどして工夫を見せてほしいです。
・バルベルデ100試合目の指揮
指揮官バルベルデ、区切りの100試合目がクラシコになりました。ここまで通算99試合67勝23分9負。総得点は238(1試合平均2.4点)で総失点は80です。素晴らしい。
直近のセビージャ戦ではハーフタイムの交代で流れを変えるなど、試合中の采配はさすが。来季の続投も決まっています。しっかりと100試合目を勝利で祝いましょう。
○最後に
長々と書きましたが、クラシコは何より結果です。そして私たちファンは細かいことを気にせず楽しむだけです!
朝早く起きて、応援しましょう!!