★両チームのスタメン(バルサのベンチメンバー)

【欠場選手】
・負傷→デンベレ,ウムティティ
・出場停止→ブスケツ,ビダル
・出場不可→ブライスワイト
・招集拒否→アルトゥール
★得点(アシスト)と警告・退場
・得点
前半10分【バルサ】ラングレ(ラキティッチ)
前半23分【バルサ】メッシ
前半46分【バルサ】スアレス(PK)
前半49分【ナポリ】インシーニェ(PK)
・警告(イエローカード)
【バルサ】 スアレス(1枚)
【ナポリ】 ジエリンスキ(1枚)
・退場者(レッドカード)
【バルサ】 なし
【ナポリ】 なし
★試合の流れ
2月下旬に行われた1stレグから約5ヶ月半。CLが帰ってきました。
ホームのバルサはケガ人や出場停止選手の影響で、ベンチに座るトップ所属の選手がGKネトとDFジュニオルの2人だけ。4-3-1-2のシステムで、ピポーテにはラキティッチ、トップ下にはグリーズマンが入ります。
対するアウェーのナポリは4-3-3のフォーメーション。3トップはカジェホン、インシーニェ、メルテンスと強力。1stレグはケガで不在だったクリバリが最終ラインを引き締めます。
○前半
試合開始。先にペースを掴んだのはナポリでした。バルサの弱点である横幅をうまく使い、ゴールに迫ります。開始2分でメルテンスのシュートがポストを叩くビッグチャンスを迎えました。
そんな中、10分にバルサがセットプレーから先制。右コーナーにラングレがドンピシャで合わせます。
ここからバルサがボールを持ち、試合は少し落ち着いた展開に。
次にこの流れを動かしたのは神様メッシでした。23分、右サイドから仕掛けます。2人の間を無理やり突破してペナルティーエリア内に侵入すると、3人のDFに囲まれながら左足でシュートを流し込みました。これぞメッシ。圧倒的個人技で得点を奪い、大きな追加点をゲットします。
30分にはスアレスを起点にカウンター。一度は相手にクリアされますが、拾ったフレンキーの美しい右足アウトサイドクロスをメッシが収めて落ち着いてシュートを流し込み、さらに点差を広げます。ただ、これはVARの結果ハンドの判定でノーゴール。それにしても素晴らしい流れでした。
次の得点もバルサ。メッシが猛烈なプレスでクリバリからボールを奪ってファールをもらってPK獲得。スアレスがしっかり決めて3-0。試合を優位に進めます。
前半アディショナルタイムに、ラキティッチが相手を倒してPKを与えてしまい1点を返されます。
○後半
勝ち抜けには2点が必要になったナポリが選手交代を含めて攻め込む展開になった後半。
バルサは「落ち着いてボールを回して試合を支配」とまではいきませんが、DFラインを中心に集中を切らさず、大人のサッカーで時計の針を進めます。
メッシ、スアレスの運動量がガクッと落ちた残り20分くらいは特に攻め込まれる時間帯が長くなりますが、ピケ、ラングレがことごとくボールを跳ね返し、フレンキーとセルジロベルトの運動量も落ちません。
正直、見どころは少なかった後半戦ですが、失点を許さずに勝ち抜けが決定。
13年連続のCLベスト8進出。素直に嬉しい勝ち抜けです。
★個人採点と寸評(採点は10点満点で平均は6点)
GKテア・シュテーゲン 7点
PKによる1失点のみ。落ち着いたプレーでゴールを守り、足元でも冷静にボールを扱いました。
CBピケ 7.5点
ナポリの強力なアタッカー陣をPKによる1失点に抑えました。横からのボールに対する対応は圧巻で、ラングレとのコンビでしっかり跳ね返してくれました。最後まで集中を切らさなかったのもグッド。
CBラングレ 8点
コーナーキックから貴重な貴重な先制ゴールをゲット。守備でもカジェホン、メルテンスを相手に仕事をさせませんでした。
RSBセメド 6.5点
後半は守備一辺倒になってしまいましたが、前半は右サイドを制圧。低い位置でプレスをかけられてもドリブルではがし、局面を打開するプレーもありました。
LSBジョルディ・アルバ 6.5点
フレンキーとの縦関係で左サイドを支配。ラスト10分ほどは集中が切れていた感じはありましたが、よくやってくれました。
MFラキティッチ 7点
PK献上や簡単なパスミスなどもありましたが、「ブスケツの代役」としてはじゅうぶんな内容だったと思います。セカンドボールへの対応や守備範囲の広さも「バルサのピポーテ」としてしっかりこなしてくれました。
これだけ高いレベルで「ビッグマッチでブスケツの代役としてバルサのピポーテ」を務めてくれる選手は世界中探しても彼しかいないでしょう。
MFセルジ・ロベルト 8点
メッシのいる右のインテリオールとして様々なタスクを高レベルで、しかもセルジロベルトらしさも出しながらプレーしました。

セルジロベルトがビッグマッチでインテリオールとしてフルタイムでプレーし、活躍した試合は記憶にありません。右サイドバックや右ウイング、途中出場では良い印象も多いんですが。
デビューから数年のような、中盤でボールを持っても自信なさげにプレーする姿はもうありません。技術、走力、頭脳、どれをとっても立派な世界クラスのタレントです。グッときますね。
MFフレンキー 8.5点
そのセルジロベルトをも凌ぐプレーを見せてくれたのがフレンキーです。メッシへのアシスト未遂になった右足アウトのダイレクトクロスも素晴らしかったですが、走ってボールを受けて相手をいなしてその上しっかり守る。完全に別次元でした。
昨シーズンまでのアヤックスでもそうでしたが、やはり、強度の高い試合になればなるほどその技術と身体能力が際立ちます。バイエルン戦も楽しみです。
FWグリーズマン 7点(後半39分OUT)
2トップの一角としてではなくトップ下としてプレーしました。守備のタスクは当然、守備→攻撃をつなぐリンクマン的な役割もしっかりこなしました。
個人的には、このポジションの方がしっくりくる感じがします。
FWメッシ 9.5点 ★MOM
ゴールもゴール未遂もPK奪取も異次元でした。メッシがメッシたる所以を見せてくれました。あと、気持ちが入っていたのがガンガン伝わってきましたね。

ただこのツイートの通り、攻撃にあれだけの馬力を使いながら守備でもある程度貢献できるのは長く見積もって60分間くらいが限界だと分かった試合でした。
良くも悪くも、現在のバルサは「チームメッシ」です。それが最善策なんです。なんとかバルサに勝利を。
FWスアレス 7点(後半46分OUT)
当然、守備面や走行量には不満がありますが、この日はポストとしての役割をしっかりこなしてくれた上、PKですが得点も記録しました。
後半46分まで引っ張る必要があるのかどうか…というのもありますけどね。バイエルン戦でもお願いしますよ。
○交代出場
MFモンチュ 6点(後半39分IN)
CLの決勝トーナメントでトップチームデビュー。ボールタッチは数回でしたが、非凡さを見せてくれました。シンプルにめちゃくちゃうまい選手だと思います。
守備面はうまくいかなかった感じですね。同サイドのアルバと「どっちがプレスいくねん」みたいなシーンが短時間で何度もありました。
DFジュニオル 採点不可(後半46分IN)
時間稼ぎ要員。
★最後に
ダラダラと書いていたらもうすぐバイエルン戦ですよ。もうここまで来たら、「分が悪い」なんて言ってられません。とにかく勝利を信じて応援するだけです。
今季1番のビッグマッチ。あのデンベレも準備完了です。笑
楽しみです。寝るか寝ないか…