18〜19シーズン前半戦 選手評価(GK.DF編)

*個人採点と総評・課題(採点は10点満点で平均は6) *出場数右の()はスタメン出場

GKテア・シュテーゲン ⒎5点

リーグ戦19試合(19)20失点 CL5試合(5)4失点 国王杯出場ゼロ

・総評 今シーズンも絶対的守護神としてリーグ戦全試合にフル出場。12節ベティス戦では珍しくミスで失点を許したが、安定感とここぞのビッグセーブは相変わらずだった。リーグ戦3〜13節までの11試合連続失点は、不安定な守備に足を引っ張られた。

・課題 昨シーズンまでに比べ、フィードのミスが多かった印象。厳しい状況でパスを受けることも多いが、もう少し精度を上げて欲しい。前線からのプレスをうまくはがす中・長距離の成功率がもう少し上がれば。

GKシレッセン 7点

リーグ戦出場ゼロ CL1試合(1)1失点 国王杯4試合(4)2失点

・総評 これほど頼りになる第2GKはいない。出場機会の少なさにも文句ひとつ言わず(たぶん)、試合に出れば圧巻のパフォーマンスを披露した。GKは特に試合勘不足がモロに出るポジション。あのプレーぶりは日頃の準備の賜物だろう。シュテーゲンのケガや出場停止が無ければ、今後も国王杯のみの出場が予想される。5連覇を勝ち取ってほしい。

・課題 バルサに来て3シーズン。ハイレベルなプレーを続けているが定位置確保には至っていない。昨夏も移籍の噂がチラホラ。もちろん残留を願っているが、シーズンを通して活躍する姿も見たい。まだ29歳。少なくとも5、6年はトップフォームを維持できるはずなので、他のビッグクラブで守護神を目指すのもアリか。(課題というか個人的な意見になりました(T . T))

DFピケ ⒍5点

リーグ戦19試合(19)3得点1アシスト CL5試合(5)1得点 国王杯出場ゼロ

・総評 リーグ戦ではフィールドプレーヤー唯一のフル出場。ウムティティ、ベルマーレンがケガで離脱し、新加入ラングレとのコンビで出ずっぱりとなった。チームの失点数も多く、らしいポカもあったが、代表引退も功を奏したのか、最近は徐々にコンディションを上げてきた印象だ。シーズンを通してのパス成功率は92%。後方からの組み立てでの安定感はさすがだった。

・課題 シーズン序盤は状態が上がらず、第6節(対レガネス1対2)の2失点目のように失点に直結するミスもあった。メンタル面がモロにピッチに出るタイプなので、勝負の後半戦に向けてどれだけコンディションを保てるか。リーガ連覇・悲願のCL制覇に向けて、ピケの存在は欠かせない。

DFラングレ 7点

リーグ戦13試合(12) CL6試合(5) 国王杯4試合(1)1得点

・総評 新加入ながら安定したプレーを披露。ウムティティが離脱した時はどうなるかと思ったが、ほぼ完璧に穴を埋めた。クラシコやCLなどビッグマッチでも物怖じせず、新加入の23歳とは思えないパフォーマンスだった。

・課題 ずば抜けたスピードや高さが無い分、クロスボールの対応や守備スタート時のポジション取りなどまだまだ改善点がある。それでも、ボール扱いやクレバーさはハイレベル。貴重な左利きのCBなので、長くバルサで活躍してほしい。

DFセルジ・ロベルト 7点

リーグ戦13試合(12)5アシスト CL3試合(3) 国王杯2試合(0)

・総評 昨シーズンまでに比べ、守備時の対応やポジショニングが改善された。逆サイドを崩された時は絞り込んでしっかりカバー。「中盤の選手がサイドバックをやっている」という印象は少なくなってきた。攻撃でもリーガ前半戦で5アシストは立派。左からはジョルディ・アルバとメッシ、右はセルジ・ロベルトとスアレスというコンビも確立されている。

・課題 守備が改善されたと書いたが、右サイドがバルサのウィークポイントであることに間違いは無い。メッシが右に位置することが多く数的不利の状況も多いが、ピケやラキティッチとカバーし合いながらしっかりと守ってほしい。デンベレとのコンビもまだまだ向上の余地がある。

DFジョルディ・アルバ ⒎5点

リーグ戦19試合(18)1得点4アシスト CL5試合(5)1得点3アシスト 国王杯1試合(1)

・総評 世界最高のLSBと言っていいパフォーマンスだった。リーガ、CLで合わせてアシストは7だが、毎試合3度は決定機を創り出している。攻撃面がピックアップされがちだが、守備の貢献度も高い。広大な裏のスペースを圧倒的なスピードでカバーし、ピンチを未然に防ぐことも多かった。

・課題 ロングボールでこのポジションが狙われるのは、どうしようもない。冷静に対応して、無駄なカードをもらわないこと。もう一つ、これは選手自身の問題では無いが、バックアップがいない。恐らく、今シーズンのバルサで最も替えの効かない選手。出場時間とスプリントが多いので、とにかくケガだけは気をつけてほしい。

DFセメド ⒍5点

リーグ戦12試合(10) CL4試合(3) 国王杯4試合(4)1アシスト

・総評 自信を持ったプレーで、セルジ・ロベルトの負傷離脱もしっかりとカバーした。デンベレとのコンビやスピードあるボールの持ち運びは魅力。守備でも簡単に突破されるシーンは少なく、バルサでも活躍できる選手だと証明した。

・課題 相手陣地深くまで侵入できる場面は多いが、得点やアシストが少ない。ラストパスの精度はまだ低い。低い位置でのポゼッションで判断が遅くなり、苦しい状況でピケに返して結果的に相手ボールになるシーンも多かった。

DFウムティティ ⒋5点

リーグ戦7試合(6)1アシスト CL1試合(1) 国王杯試合ゼロ

・総評 W杯優勝を勝ち取り、ほぼ休まずチームに合流。シーズン序盤はスタメン出場を続けたが、昨シーズンほどのプレーは出来ていなかった。左膝靭帯のケガで13節(18年11月24日)アトレティコ戦以降は欠場を続けている。

・課題 分からないのは治療方法。最初の離脱からは4ヶ月ほどが経過したが、復帰の目処が立っていない。バルサほどのチームならメディカルスタッフも超一流のはずだが…現在は保存治療(膝関節周りの筋肉を鍛える治療法)で手術を回避する予定っぽいが。膝の手術となれば8ヶ月以上の離脱になるだろう。とにかく、今シーズン中に無理して戻るよりも、しっかりと治してほしい。

DFベルマーレン 4点

リーグ戦3試合(3) CL2試合(1) 国王杯1試合(1)

・総評 ハムストリングのケガを繰り返し、ほとんど戦力になれなかった。LSBでのプレーもパッとせず。出場すればある程度のプレーを見せていた昨シーズンまでの存在感は無かった。

・課題 新加入ムリージョも未知数なので、とにかくケガをしないでほしい。33歳。恐らくシーズン終了後は放出候補に挙がるだろうが、バックアッパーとしては貴重な存在だとアピールするプレーをしてほしい。

MF.FW編に続く…

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