少し遅くなりましたが、18-19シーズンの選手個人評価をやっていきます!
完全に独断と偏見です。まずはGK.DF編いきます!
*個人採点と総評(採点は10点満点で平均は6) *出場数右の()はスタメン出場
GKテア・シュテーゲン 8.5点
○リーグ戦35試合(35)32失点
○CL11試合(11)9失点
○国王杯2試合(2)1失点
今季も神がかり的なセーブを連発。名実ともに世界最高クラスのGKになりました。リーガ前半戦では連続失点をくらった時期もありましたが、個人的な安定感は抜群。唯一良くなかったのは、リーガ12節ベティス戦(3-4●)くらいです。足元のプレーも、シーズン通してほぼノーミスでした。
まだ27歳になったばかりですが、敗退したCLリヴァプール戦後の振る舞いも含めてチームリーダーの1人です。(ただ1人ピッチに残ってファンに感謝を示した。)
間違いなく、今後数年間のバルサを引っ張る存在でしょう。

GKシレッセン 7.5点
○リーグ戦3試合(3)4失点
○CL1試合(1)1失点
○国王杯7試合(7)8失点
テア・シュテーゲンの存在、そしてケガもあり、シーズン通して出番はわずか11試合でした。ただ、出場すれば素晴らしいプレーばかり。今季に限ると世界最高の第2GKだったと言っても過言では無いでしょう。
最も印象深かったのは国王杯準々決勝2ndレグ(H)のPKストップです。1stレグを0-2で落としたバルサ。カンプ・ノウの2ndレグでは早々に1点を返すものの、2戦合計1-2の状況でピケがPKを献上してしまいます。
アウェーゴールを奪われると反撃ムードが一気にしぼんでしまう場面。バネガのシュートを見事にストップしました。その後バルサは合計6得点を奪い逆転勝利。完全にシレッセンが勝たせてくれたゲームでした。
今季限りでの退団を表明しているシレッセン。寂しいですし、チームとしては大きな痛手です。ただ、彼がずっとベンチに座っているのは申し訳ないし、勿体無いのも事実。本当は国王杯優勝して気持ちよく送り出したかったところですが…。
新天地での活躍に期待しましょう。来季のセカンドGKは誰になるのか。

CBピケ 8.5点
○リーグ戦35試合(35)4G2A
○CL11試合(11)2G
○国王杯5試合(5)
序盤こそ不安定なプレーが続き、年齢による衰えもささやかれました。ただ、シーズン途中からはフォームを戻し、ここ数年間でベストのパフォーマンスを見せてくれました。
やはりスペイン代表引退も大きかったでしょうか。シーズン終盤までコンディションを保ち、守備陣をけん引。ラングレとのコンビも徐々に成熟し、バルサという特殊な守備を強いられるチームながら、抜群の安定感をもたらしましたね。サイドからのクロスに対する対応、カバーリング技術など、まだまだ一級品です。
リヴァプール戦は残念でしたが、それはまぁとりあえずいいでしょう。足元の技術は相変わらずで、リーガ4得点も立派。8.5という高評価にしました。
ピケは来季で33歳。左利きCBはラングレ、ウムティティがいますが、右CBの後継者もぼちぼち探したい。デ・リフト欲しいですね。

CBラングレ 7.5点
○リーグ戦23試合(22)1G
○CL12試合(11)
○国王杯9試合(6)1G
良い意味でのサプライズでした。シーズン序盤こそ第3CBの扱いでしたが、ウムティティの離脱でピケとコンビを組むと出色のプレーを披露。ウムティティ復帰後もその座を渡さず、完全に左CBのポジションを自分のモノにしました。
落ち着きのあるビルドアップ、スマートなディフェンス。セビージャ時代から良い選手だとは思っていましたが、ここまでだとは。活躍が認められて、フランス代表にも初めて招集されました。
さて、大切なのは来季です。残留表明したウムティティとの定位置争いを制することができるか。楽しみです。

CBウムティティ 4.5点
○リーグ戦14試合(13)1A
○CL1試合(1)
○国王杯出場ゼロ
優勝したW杯でフル稼働し、そのままシーズンに入りました。膝がもちませんでしたね。手術をせずに、保存治療での回復を選択。復帰まで思った以上に時間がかかった上、再離脱もありました。
出場した試合も、いつもの“ビッグサム”ではありませんでした。シーズン終盤は復帰したものの、抜群の安定感を誇ったラングレの牙城は崩せませんでした。
ただ、嬉しいのは残留表明をしてくれたこと。出場機会を求めて移籍することも考えられましたが、シーズンオフ早々にバルサ愛を示してくれました。
まだ25歳。これからの選手です。来季は悔しさを晴らすシーズンにして欲しいです。

CBベルマーレン 4点
○リーグ戦9試合(7)
○CL2試合(1)
○国王杯1試合(1)
“シーズン終わってみればやっぱり頼りになった選手”。バルサ加入後はずっとそんな感じで好印象を残してきましたが、今季は完全に落第のシーズンでした。
ラングレの加入で左CBの3番手になった上、いつも通り“出場したらケガ”の繰り返し。左サイドバックでの起用など可哀想な部分もありましたが、そろそろ限界ですね。
今季限りでの退団は確実でしょう。まずは体質をしっかり改善して、新天地でシーズン通して活躍してくれればと思います。

CBムリージョ 3.5点
○リーグ戦2試合(1)
○CL出場ゼロ
○国王杯2試合(2)
CBにケガ人が相次ぎ、冬にレンタルで加入しましたが…。ほぼ戦力になれませんでした。出場は4試合。悪い選手ではないと思うんですが、バルサでプレーできるレベルではないと思います。
起用法も含め、この人も可哀想な存在でしたけどね。本当にフロントは何を考えているんだか。
この夏での退団は確実。来季どこでプレーするんでしょうか。グッドラック。

CBトディボ 採点不可
○リーグ戦2試合(2)
○CL出場ゼロ
○国王杯出場ゼロ
採点不可とさせて下さい。トゥールーズと揉めて冬に加入するも、完全ローテーションを組んだリーガ2試合とスーペル・カタルーニャしか出場機会はありませんでした。
身長が高い割に技術もあり、ピポーテ(ボランチ)でのプレーも可能な19歳。スケールの大きさは感じますが、まだまだ荒削りです。正直なところ、私個人としてはそこまで期待していません。ジェリー・ミナと同じような印象です。
お金になるのなら、良い時期に売るのもアリでは? なんて思っています。
来季はレンタルに出すのか、トップチームでプレーするのか。どうでしょうか。

SBセルジ・ロベルト 7点
○リーグ戦29試合(23)7A
○CL9試合(8)
○国王杯6試合(4)1G
第4キャプテンとして挑んだシーズン。主に右サイドバックとして起用されましたが、インテリオール、右サイドハーフ、右ウイングと安定のポリバレントさを披露しました。
課題だった守備の部分も徐々に少しずつ改善しています。スピードのある相手とのマッチアップでも、簡単には負けなくなりました。
レベルを上げてきたセメドとのポジション争いですが、しっかり勝利したと言って良いでしょう。
そして、小さなケガはありましたが、1年通して主力として活躍。当たり前のようにビッグマッチにも出場しました。あの頼りなかったカンテラーノが…。感慨深いものがあります。
セルジ・ロベルトももう27歳。もう一段階レベルを上げるために必要なことはなんでしょう。苦しい時期、しんどい試合でチームを鼓舞し、精神的に引っ張るリーダーとしての自覚。来季はそういう部分も見たいと思います。

SBジョルディ・アルバ 8点
○リーグ戦36試合(32)2G8A
○CL11試合(11)1G5A
○国王杯6試合(5)3A
素晴らしいシーズンを過ごしました。世界最高の左サイドバックと言って差し支えないでしょう。(ロバートソンと並んで)
まず評価したいのはシーズン通してケガをしなかったこと。あれだけのスプリントをこなしながら、筋肉系の負傷もありませんでした。バックアッパー不在の中、チームのストロングポイントであり続けました。
そして攻撃面。メッシとの関係は、まさに“分かっていても止められない”。シーズン後半はアシストペースが落ちましたが、主攻を担ったのは常にアルバの左サイドでした。
守備では持ち前のスピードで後方の広いスペースをカバー。強度も高く、背が低いというウィークポイントを感じさせない働きを見せてくれました。
来季に向けて。まずは対策されつつある攻撃パターンの見直しでしょう。上にも書いた通り、途中からアシストペースはガクッと落ちました。スアレスへのアーリークロスなど、新しい形も必要になってきます。更なる進化に期待しましょう。
バックアッパーの確保はマストですね。

SBセメド 6.5点
○リーグ戦26試合(20)1G
○CL10試合(5)
○国王杯9試合(8)1A
飛躍のシーズンになりました。全公式戦の約75%に出場。守備力をかわれて、ビッグマッチでの起用も徐々に増えましたね。
ただ、セルジ・ロベルトとのポジション争いを制することはできませんでした。最も大きな差はメッシとの関係性。
デンベレとの縦関係ならノビノビと持ち味を発揮できるのですが、メッシとのコンビになると急に萎縮して、消極的なプレーが多くなります。
45試合に出場しながら1G1Aという結果も、正直物足りない。
ただ、攻守において急成長を遂げたのも事実です。年齢も25歳とまだまだこれから。
移籍の噂も出ていますが、まず放出はあり得ないでしょう。ダニ・アウベスのような存在になってくれればと思います。

★最後に
今回はここまで。MF.FW編に続きます。
*選手の年齢は全て19年6月11日時点のものです
MF.FW編はこちら↓↓(19年6月12日加筆)