バルベルデ続投は反対! 変化を恐れたバルサはどこに向かう

バルベルデ監督の契約延長が発表されました。契約は1年延長され来季終了まで。さらにもう1年の延長オプション付きです。これにより、少なくとも来季はバルベルデが指揮を執ることが決定しました。(もちろん成績によっては途中解任されることもあります)

皆さんはこのニュース、どう感じましたか? 私のTwitter(タイムライン)を見ている限りでは賛成意見が大多数という印象でしたが、バルサ公式のツイートに対しては、やはり#ValverdeOutの文字が躍っていました。

タイトルにもある通り、私はバルベルデ続投には反対です。

ただ、聞いて下さい! 私もここまでのチングリ(バルベルデの愛称)の手腕は本当に高く評価しています。

昨季はネイマールの電撃移籍からチームを立て直し国内2冠。2年目の今季もフォーメーションをバルサ伝統の4−3−3に戻しつつ、しっかりと3冠を狙えるポジションにつけています。本当に素晴らしい。

“ローテーションが下手”、“交代のタイミングが遅い”、“サッカーが退屈だ”などと言われますが、現状のバルサでこれ以上の結果を残せる監督は簡単には見つからないと思います。特に守備の整備には特筆するものがあります。ルイス・エンリケ時代にはほぼ機能していなかったネガティブトランジション(攻→守の切り替え)を復活させました。主力選手との関係も良好です。

ここまでの1シーズン半の彼の采配は支持していますし、バルベルデ肯定派です。ここに書いた以上にもバルベルデの功績はたくさんありますが、この記事ではもう書きません。

その代わり、もし良かったらHikotaさんのブログを読んで下さい↓↓

ここに私の言いたいこと(バルベルデ肯定の理由)がほとんど書いてあります。

特に注目して欲しい(絶対読んで欲しい)一部分を引用させて頂きます。

◎握手をしないバルベルデ

そしてもう一つ。ここからは僕の完全な推察になりますが、バルベルデって交代で退がった選手と握手をしないんですよね。これもバルベルデ流のチームマネジメントのやり方なのかなって思っていて。結構他チームとかだと「交代時の握手を拒否」みたいな感じで騒ぎになったりするじゃないですか。例えば数年前、Jリーグのあるチームのある選手が、交代時の監督に対するリアクションが問題視されて代表から外されたなんてこともありました…笑。プレーすることが仕事のプロサッカー選手にとって途中交代がどれほど残念なものなのか、僕にもなんとなく想像がつきます。そのような精神状態の選手に握手を求めてわざわざ火種を作る必要はない。バルベルデはそう考えているのではないでしょうか。まあこれは僕の完全な推察なので、こればっかりは本人に聞いてみないと分かりませんね笑。

*Hikotaさんのブログ「【考察】バルベルデはバルサに最適な監督ではない。それでも僕が支持する理由 後編」より引用

これを書けるのってすごくないですか? 私もこれを読むと「確かに!」と思いましたが、しっかり注目して広い視野で試合を見ていないと気付けない部分です。勉強になります。

さて、前置きが長くなってしまいました。すいません。ここから私がバルベルデ続投反対の理由について書いていきます。最後にもう一度おさらいですが、私は

バルベルデ続投(3シーズン目)には反対ですが、ここまでの手腕は高く評価しています

はい、それではいきます。まずは彼のプロフィールから。

プロフィール

エルネスト・バルベルデ(55)

バスク育ちのスペイン人指揮官 現役時代のポジションはFW

○現役時代

プロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせたのはアラベス

88−89から2シーズン バルサでプレー

90−96シーズン ビルバオでプレーし6シーズンで170試合出場44得点

マジョルカで現役を終える

○指導歴

ビルバオのユースチームで指導者としてのキャリアをスタート

その後Bチームでも監督を務め、03−04シーズンからトップチームの監督に就任

これまでにエスパニョール、オリンピアコス(ギリシャ)、ビジャレアル、バレンシアの監督を歴任

特にビルバオで2度目の指揮を執った13−17シーズンは鋭い手腕を披露

15年のスーペルコパではバルサ相手にホームの1stレグで4−0で勝利 2戦合計5−1で勝利しバルサの6冠を阻止した

昨季からバルサの監督に就任

ネイマールの電撃移籍を乗り越え ここまで公式戦96試合で65勝22分9敗

昨季は国内2冠を達成 今季ここまでも3冠の可能性を残している 文句なしの結果

選手に誕生日(55)を祝福されるバルベルデ

バルベルデ続投に反対の理由

ここからバルベルデの3シーズン目を反対する理由を書いていきます。

私のバルベルデに対する評価は、変化をさせない、現状維持を好む監督です

○主力の高齢化 チャレンジしないバルベルデ

ピケ(32) スアレス(32) メッシ(31) ブスケツ(30) ラキティッチ(30) ジョルディ・アルバ(29)

現在バルサの主力として活躍するベテラン選手?の年齢です。それぞれ選手生命は異なるのでベテランと一括りにするのは失礼ですが、まあとりあえずそうまとめさせて下さい。現在この6人は主力選手としてバリバリ活躍していますね。ただ…

シャビは35歳、イニエスタは34歳、マスチェラーノは33歳でバルサを去っています。そして、いずれも最後の1年はシーズン通しての活躍はできていませんでした。

そう考えると、上の6選手もおおよそあと1〜3年で限界を迎えると言えます。もちろん個人差はありますし、ポジションによっても違うでしょう。ただ、言いたいことは分かって頂けますよね。

ここでバルベルデです。この1年半の采配を見て、彼が来季大きな変化を加えると思えますか?

みなさんご存知の通り、バルベルデは現実的で堅い采配をする監督です。来季もおおよそ同じメンバーで、同じフォーメーションで、同じようにターンオーバーを極力避けてシーズンを戦うでしょう。

バルベルデほど試合中の細かい修正が得意な監督ならば、来季も3冠を狙えるチームに仕上げるでしょう。それでも来季の続投は反対です。

私は来シーズンがバルサの今後10年をうらなう本当に大切な1年になると思っています。メッシ問題は解決しそうにありませんが、DFラインと中盤にはカンテラを含めていい若手がたくさんいます。主力選手が健在のうちに、様々な変化に挑戦すべき1年です。

具体的には、

・3バックへの挑戦 3−4−3(3−5−2,3–6–1)

・中盤の構成の変化(4−3−3の場合)

・ピッチの横幅を最大限に使うサッカーの再挑戦

一つ一つを細かく書くと長くなるので今回は省略しますが、特に挑戦して欲しいのはフォーメーション自体の変化です。“脱メッシ”とまでは言いませんが、“脱メッシを想定した”サッカーにチャレンジして欲しいと思います。(もちろん誰が監督をしてもまず考えるのはメッシの活かし方です)

バルベルデがこれを実現する(チャレンジする)とは思えません。これほど大きな変化でなくとも、来季もほぼ同じ戦い方をすると想定できます。この先のバルサを考えると、少しリスキーでも大胆に変化を加えられる監督に就任して欲しいと思っています。

○少ない攻撃パターン 難しい3年目

バルベルデの攻撃面における最大の功績は、ジョルディ・アルバを復活させたことです。ネイマールの存在に邪魔をされていたアルバの左サイドをバルサ最大のストロングポイントにしました。特に左ウイング(デンベレ、コウチーニョ)のポジショニングが絶妙です。攻め上がりのタイミング自体はアルバ本人の感覚(判断)でしょうが、前にいる左ウイングのポジショニングについてはスタッフによる指示もあるでしょう。

ただ、それ以外の得点は選手の能力(特にメッシ)によるものが大きいです。もちろんメッシ個人に勝る戦術はありません。それでも、もう少し攻撃のバリエーションが見たい。最近は特に中央をうまく使えていないことがすごく気になります。セットプレーもそこまで重視していないように見えます。

そして、来季は監督3年目。多くのチームが数年(1〜3年ほど)単位で監督を代える理由は大きく二つ

①チーム内のマンネリ化

②研究される

これを避けるためです。もちろん成績不振による解任が最も多いですが。

ジダンは見事な成績を残しながら、3年(実質2年半)でマドリーの監督を退任しました。退任の理由をこう語っています。

「3年が経ち、これが私の決断だ。もしかしたら、間違っているかもしれない。だが、このチームが勝ち続けられるという確信が抱けないなら…私が望むように物事が進むと思えないなら…バカげたことをするより、何かを変えた方がいいと感じた。そのタイミングだ」

私はプロサッカー選手になった経験などありませんし、偉そうなことは全く言えませんが、基本的には2.3年がチームの雰囲気を保つことができる限界なのでしょう。サッカーの傾向も研究されます。そういう意味で言うとシメオネはもちろんですが、ファーガソンなんて本当に凄かったんですね(笑)

これらが、私がバルベルデの3年目を反対する理由です。2シーズン良い結果を残して、笑顔でバルセロナを去ってもらうのが理想でした。

ただ、続投はもう決まったことなのでもちろん来シーズンも全力で応援しますよ!

なぜ今? 不可解な発表(契約更新)のタイミング

ここまでの成績を見ると、契約更新は妥当な判断です。それは理解できます。

それにしても、なぜシーズン真っ只中のこのタイミングだったんでしょう。今季終了後ではダメだったのか。クラブ内部の事情なので分かりませんが、少し不思議です。

今発表することによって、契約更新前の選手(アルバやラキティッチ)に対するアピールの意味もあるのでしょうか。くらいしか考えられません。

こんなこと考えたくありませんが、もし今季無冠で終わった場合でも続投させるんですかね?

この先のバルサがどこへ向かっていくか。本当に大きな監督人事になりそうです。

署名を済ませたバルベルデ(中央)
なぜこんな表情なのか(笑)

最後に

じゃあ誰が監督をやればバルサをうまく変化させられるんだ!とか、お前がやってみろ!とか言われたら、どうしようもありません(笑)

キケ・セティエンは少し違うと感じるし、シャビはまだ早いかな…なんて思ってます。

誰がいるでしょうね。案がある人にはぜひ教えて頂きたいです。

毎度のことですが、今回の記事も完全に私の主観です。皆さんはこの問題、どう思いますか?

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