セルジ・ロベルトとセメド 右サイドバックのレギュラーを獲得するのはどっちだ

マドリードダービー直後の更新です。試合は荒れていましたが、こちらは平常運行でいきましょう。(笑)

今回は現在のバルサで最も激しい(レベルの高い)ポジション争いをしている2人に焦点をあてます。右サイドバックのセルジ・ロベルトとセメドです。

両選手の特徴(長所・短所)などをまとめます。はっきり言いますが、私もこの2人、どちらが良いかなんて今の段階では言えません。カンテラーノのロベルトを応援したい気持ちもあれば、最近のプレーを見ているとセメドに期待している自分もいる。そんな感じです。おそらく、クレの皆さんと同じです。

しっかりと2人の特徴を整理し、今後の試合を見る上で参考になるような情報をまとめていきたいと思います。それでは、まずは両選手のプロフィールを簡単に紹介します。

★両選手のプロフィール

○セルジ・ロベルト(27)

最近誕生日を迎えた27歳。今シーズンからは第4主将も務め、もう「期待の若手」とは呼ばれない立派なバルサの中心選手。

14歳でバルサの下部組織に入団

09−10シーズンからバルサBでプレー

10−11シーズン 国王杯でトップチームデビューすると、そのシーズンのCL準決勝2ndレグ(VSレアル・マドリード戦)でクラシコ・CLに同時デビュー (ちなみにこのシーズンのCL決勝はウェンブリーでマンUに3−1で勝利)

13−14シーズン 正式にトップチーム登録

しかし、そこから2シーズンはパッとした活躍を見せられず 「良い選手だが、バルサの中盤でプレーするのは難しい」という評価だった

転機は15−16シーズン アウベスがケガの期間、右サイドバックで起用されると水を得た魚のように素晴らしいプレーを連発

翌シーズン アウベスが退団すると右サイドバックで不動のレギュラーの地位を確立する

これまで左右のサイドバック、センターバック、ピポーテ、左右のインテリオール、右ウイングと7つのポジションでプレー

GKとセンターフォワード以外ならどこでも高いレベルでプレーできるポリバレント性が大きな魅力

契約は22年シーズン終了まで

契約解除違約金は5億ユーロ

セルジ・ロベルト

○ネウソン・セメド(25)

アウベスの後継者(右サイドバックのバックアッパー)としてベンフィカから加入したポルトガル人。今シーズン、ロベルト負傷中に素晴らしいプレーを見せ、評価は急上昇中。レギュラーの座を掴みかけている。

15−16シーズン ベンフィカBからトップ昇格

17−18シーズン 3,050万ユーロでベンフィカから加入

契約は22年シーズン終了まで

契約解除違約金は1億ユーロ

(次の契約更新まで、バルサは公式戦出場50試合毎に移籍元であるベンフィカに500万ユーロを支払うことになっている)

セメド

特徴(右サイドバックでプレーしている場合のみ)

○長所

【セルジ・ロベルト】

シンプルにポゼッション能力が高い・・・元々は中盤の選手。360度からプレッシャーを受けていたのが、右サイドでプレーすることによって180度しか気にしなくてよくなった。これにより、余裕を持ったプレーができるようになった。今でも時々中盤でプレーすることがあるが、昔に比べて堂々と自信を持ってボールに触れている。

・困った時の“中”へのドリブル・・・ポゼッションで行き詰まったとき、独力で状況を打開する力がある。これはセメドにも、カルバハルにもない特徴。相手がプレッシャーをかけてくると少しボールを外側(タッチライン側)にさらし、スピードのある中へのドリブルで一気に局面を変える。16−17シーズンのリーガ第33節、ベルナベウでメッシが劇的な決勝ゴールを決めた試合(3−2で勝利)の最後のゴールシーンもロベルトの突破が起点だった。最近(不調気味)はこのプレーが少ない。

・アシスト能力・・・ラストパスの能力が高い。今シーズンも前半戦だけで5アシストを記録。ロベルトからスアレスというホットラインも形成している。裏へ抜け出すタイミングもグッド。

【セメド】

・無理が効く守備・・・とにかく守備範囲が広い。そして対人に強い。基本的に1対1の状況ではオフェンス側が圧倒的に有利だが、セメドは守備でも負けている印象があまりない。そしてスピードを生かした後方スペースのカバー範囲も広い。

・縦への仕掛け、ボールを失わない右足アウトのターン・・・ロベルトとは違い、セメドはボールを持つと縦に仕掛けることが多い。そして、不利な状況になってもボールをあまり失わない。相手が寄せてきてもうまく体を使いながら右足でターンし、ポゼッションをやり直すことができる。

・デンベレとの関係・・・右サイドでデンベレとの縦コンビを組むと破壊力抜群。2人はプレー面で気が合うようだ。デンベレが少し落ちて中気味でボールを受けると、セメドが裏へ駆け上がりそこへのスルーパスでチャンスをつくるシーンが多い。これはチームにとって大きな武器。

×短所

【セルジ・ロベルト】

・守備面全般・・・まず彼をフォローするのであれば、本職の選手ではない。やり始めた初期の頃に比べれば、ポジショニングなどは格段にマシになっている。ただ、やはり相手はバルサ右サイドを穴だと思って攻撃を仕掛けてくる。

【セメド】

・バイタルエリアでの質・・・良いところまで抜け出してチャンスを作るが、ラストパスやシュートの質が低い。この最後の部分が勿体無い。昨シーズンと比べて簡単なミスや自信のないプレーは大幅に減ってきているので、ここの質が上がってくればもう一段高いレベルの選手になれるだろう。

★今後

両極端とまでは言いませんが、かなり特徴の違う選手だということは分かって頂けたでしょう。というか、元々知ってますよね。ただ、しっかりと整理してみると、“右サイドバック”としてはセメドの方がレベルの高い選手のような気がしてきます。

ただ、彼らが所属しているのはバルセロナです。“バルサの右サイドバック”としては、私はセルジ・ロベルトを推したいと思います。

ここ最近はセメドの勢いに押されがちですが、ここまで継続してきたパフォーマンスをみると簡単にポジションを奪われてしまうとは思えません。

もう一点、ロベルトには他の選手にはないポリバレント性という大きな武器があります。バルサの哲学が体に染み付いており、どこのポジションでも“それなりよりはちょっと上”の質でプレーできます。こんな選手なかなかいません。普通はいろいろなポジションをやらされると調子が狂います。それも世界トップレベルのチーム、相手でプレーしているんですから。右サイドバックがセメドで固定されても、ロベルトはこれから先どんな形であれ主力としてプレーするでしょう。

ちょっと着地点のない記事になりましたが、こうやって文章で目に見える形で整理すると、両選手の良さ、2人がどれだけ高いレベルでポジション争いをしているかが分かりますね。

皆さんはこの2人、どう思いますか?

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