【マッチレビュー】19〜20シーズン/リーガ第37節/バルセロナVSオサスナ/1-2●

★両チームのスタメン(バルサのベンチメンバー)

両チームのスタメン

★得点(アシスト)と警告・退場

・得点
 前半15分【オサスナ】J・アルナイス(エストゥピニャン)
 後半17分【バルサ】メッシ
 後半48分【オサスナ】R・トーレス(バルハ)

・警告(イエローカード)
 【バルサ】 セメド,ラキティッチ,ピケ,ジュニオル(4枚)
 【オサスナ】 エストゥピニャン(1枚)

・退場者(レッドカード)
 【バルサ】 なし
 【オサスナ】 ガジェゴ(1枚)

★試合の流れ *得点に関わるシーンは赤字

ホーム最終戦。11位オサスナをカンプ・ノウに迎えます。

バルサの試合結果に関係なく、同時刻キックオフのマドリーが勝ってしまうと2位が決定。という状況ですが、他会場は気にせずとにかくしっかりと勝ちたいところ。

注目のスタメン。CLナポリ戦を見据えてか、ブスケツ、ビダルの出場停止組2人をベンチに置いたスタートです。さらに驚きは、アルバとスアレスがスタメンを外れたこと。左サイドバックにはジュニオル、3トップの中央にはブライスワイトが入ります。

システムはオーソドックスな4-3-3。ここにきて原点回帰か?

対するオサスナ。戦前の予想通り5バックで戦います。前回対戦で2得点のR・トーレスはベンチからのスタート。

日本時間午前4時、キックオフ。

○前半

まずはバルサがボールを保持する展開。相手のコンパクトな5-3-2ブロックに対し、なかなか崩しの糸口が見えません。7分にラングレが高い位置まで運んでファーストシュート。

先制はアウェーのオサスナでした。15分。

左サイド(バルサにとっての右)で裏をとられ、エストゥピニャンのマイナスクロスにアルナイスの右足ボレー。これがニアに決まります。テアとしては予想外のシュートコースだったか。

いきなり出鼻を挫かれます。

なかなか攻め手が見出せないバルサ。プッチあたりはボールを多く触ってリズムを作ろうとしますが、右にいるメッシとの距離が遠くチャンスにはつながらず。セメド、ジュニオルの両サイドバックもスペースを消されて持ち味が出せません。

結局、前半バルサのチャンスは22分にメッシの直接フリーキックがクロスバーに当たったくらい。

78%の支配率を記録しながら、流れの中ではほぼほぼ相手ペナルティーエリアに侵入することすらできませんでした。

○ハーフタイム

オサスナは、前半のラストプレーで負傷したブラシャナツに代えてオイエールを投入。戦い方は変わりません。

追いかけるバルサはメンバー交代なし。前半と同じ布陣で戦います。

○後半

まず2分。プッチの浮き球パスに抜け出したメッシが落としたボールにブライスワイトが合わせてゴールネットを揺らしますが、これはメッシのポジションがオフサイドの判定。

相手のブロックが少し縦横に延びてきたところから、じわじわと圧力をかけます。

14分。ここで2枚替え。セメド→ビダル,ブライスワイト→スアレスでセルジ・ロベルトが右サイドバックに回ります。これで右サイドの攻撃が一気に活性化します。

直後プレーでスアレスが獲得したフリーキック。メッシが壁の外側から巻いたキックはポストをかすめてゴールに吸い込まれます。ゴールは17分。

この日4本目のキックで見事決めて見せたメッシ。さすがです。これで同点。

まだ時間は30分程残っています。

次々に主力級をピッチに送り込むセティエン。22分にはブスケツを投入し、相手に退場者が出た直後の34分にはフレンキーとアルバをピッチに入れ、5枚の交代カードを使い切って勝負に出ます。

交代枠を使い切った時点でのイレブン

現状のベストメンバーと言える面々がピッチに揃いました。1人多い状況で残りは約15分。まだまだ時間は残されています。

右サイドから攻撃を組み立て、左サイドで崩し、中央で仕留めるというボールの循環はさすがにスムーズになりました。それでも最後のところでオサスナも集中を切らさず、時計の針は進みます。

7分間のアディショナルタイムに突入した48分。この試合最後のゴールを決めたのは1人少ないオサスナでした。

スアレスが中央で軽率なパスミスをしたところからスタート。相手の大きなクリアの処理をブスケツが誤り、一気にカウンターを仕掛けられます。最後はアーリークロスから途中出場のR・トーレスに決められて1-2。

これを跳ね返す力はバルサに残っていませんでした。

結局そのまま試合は終了。昇格組のオサスナにホームで破れて、マドリーの結果に関係なくリーガ2位が決定。なんとも情けない内容でした。

★個人採点と寸評(採点は10点満点で平均は6点)

GKテア・シュテーゲン 5点

悔しい2失点。テア自身はノーチャンスでした。

CBピケ 4.5点

1失点目はあまりにも簡単に右サイドを破られてしまいました。後半は焦れて前線に上がるも何もできず。

今季15枚目のイエローカードをもらって最終節は出場停止。

CBラングレ 5点

ラングレ自身に問題のあるプレーはありませんでした。いつも通り、落ち着いて攻守に貢献しました。

RSBセメド 4点(後半14分OUT)

やはりこういった試合では存在感を示せません。交代後、右サイドにセルジロベルトが入ってからの攻撃を見ると、やはりポジション取りはまだまだです。

LSBジュニオル 4点(後半33分OUT)

簡単なパスミスがあったり、攻撃面で良さを出せませんでした。基本的な、止める・蹴るがバルサレベルにありません。厳しいですが。

今季5枚目のイエローで次節は出場停止。

MFラキティッチ 5点(後半22分OUT)

ピポーテの仕事としては及第点。ブスケツが出場停止のナポリ戦、本当に頼みます。

ラキも今季5枚目のイエローを貰って次は出場停止。

MFセルジ・ロベルト 5点

右サイドバックに入ってからはメッシとの連携で良さを出しました。インテリオールのプレーはイマイチでした。

MFリキ・プッチ 4点(後半34分OUT)

近くに頼れる選手がおらず、プレーが小さくなりました。パスやドリブルが引っかかることもしばしば。

もも裏を気にしていたのは大丈夫なのかな? CLに向けて貴重な戦力なので、しっかり調整してほしいです。

FWメッシ 5.5点

見事なフリーキックでした。ただ、優勝の可能性を残していたチームを勝たせる働きはできませんでした。

FWアンス・ファティ 5点

左サイドからの仕掛けには可能性を感じる場面もありました。主力選手たちが交代出場してからは存在感が消えてしまいました。

FWブライスワイト 4点(後半14分OUT)

現状、中央でのプレー(1トップ)は難しいのでは。ボールを引き出すことができず、孤立する時間が長かったです。

○交代出場

FWスアレス 4点(後半14分IN)

フリーキック獲得で得点を演出。この日は負けている状況での投入で、スイッチが入っていましたね。得点の匂いはしました。が、いつも通り簡単なロストも多かったです。決勝ゴールのきっかけになったのもスアレスの簡単なパスミスでした。

MFアルトゥーロ・ビダル 4.5点(後半14分IN)

得点に絡もうとしすぎて、ポジショニングがおかしかったと思います。冷静さを欠いていたというか。セティエンの指示なら仕方ありません。

MFブスケツ 3点(後半22分IN)

試合終盤、不用意なクリアが失点につながりました。全く戻っていなかった他の選手も問題ですが、あれはブスケツが最悪でした。

DFジョルディ・アルバ 5点(後半33分IN)

左サイド深く侵入するシーンは作りましたが、得点にはつながりませんでした。

MFフレンキー 採点不可(後半34分IN)

29節マジョルカ戦以来、ちょうど1ヶ月ぶりの復帰となりました。特筆するプレーはありませんでしたが、やはり基本の止める・蹴るがしっかりしている選手ですね。

ここからCLに向けて調子を上げていって欲しいです。

★トピックス

【バルサ】リーガ終戦

この日の試合結果を以て、マドリーの優勝が確定しました。バルサのリーガ3連覇への挑戦はここで終わり。アラベスとの最終節を行った後、CLに戦いの場を移します。19-20シーズンはまだ続きます。

今節終了時点での順位表

【バルサ】セティエンの采配

この日も気になったセティエンの采配。

・CLナポリ戦を見据えてブスケツとビダルをスタメンから外したこと
・グリーズマンの負傷に伴って4-3-3にシステムを戻したこと

この2点はまだ理解できます。それでも何故、アルバとスアレスをベンチスタートにしたんでしょう。

いや、僕もブログでスアレス使うなとかアルバはもう絶対的ではないとか好き勝手言ってますよ。それでも、この勝つしかない試合で、システムを4-3-3に戻して、この2人を先発から外すのは意味不明です。

2人に小さな負傷があったのか、コンディション的な問題があったのか、そこらへんは分かりません。けど、なんとなくセティエンにはこの試合、少しメンバーを落としても勝てるだろうという慢心があったように感じてしまいます。

結果論かもしれませんが、僕的には「リーガをないがしろにされた」という失望が大きいです。いや、現実的に難しいだろうとは思ってましたけど、現場の人間たちは逆転優勝を信じて最後まで全力で戦ってくれると信じていました。リーガは残りたったの1試合で、CLまでも日にちがあるのに。

★最後に

とにかく、今シーズンのリーガはマドリーが優勝です。おめでとうございます。

おめでとうマドリー

ほんとに強かった。後半戦の直接対決でもそうですし、特に再開後の10連勝は異次元でした。選手層も、一体感も完敗です。

悔しいですが、認めざるを得ません。結果、内容ともに優勝にふさわしいのはマドリーでした。またCLで戦えたらいいなぁ。

さて、話をバルサに戻します。最終節が残っていますが、ピケとラキティッチが出場停止で「ナポリ戦を見据えて」というのも難しくなりました。

だったらば、とにかくしっかり勝って欲しい。ピチーチ(得点王)争いはまだ決まっていません。メッシにゴールを。バルサに勝利を。がむしゃらに美しく。

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