【マッチレビュー】18〜19シーズン/リーガ第33節/バルセロナVSレアル・ソシエダ/2−1

かなり遅くなりました。先週末のリーガ33節ソシエダ戦のマッチレビューです。

今更感は強いですが、記録用に上げておきます。もし良かったら読んでください。

★スタメン GKテア・シュテーゲン DFラインは右からセメド、ピケ、ラングレ、ジョルディ・アルバ  中盤はピポーテにラキティッチ、右インテリオールにアルトゥーロ・ビダル、左にアルトゥール  3トップは右からメッシ、スアレス、デンベレ

両チームのスタメン

○ベンチ シレッセン ウムティティ セルジ・ロベルト ブスケツ アレニャー コウチーニョ マウコム

★試合の流れ

CLユナイテッド戦の見事な勝利から中3日。バルサはブスケツをベンチに置いた他は、ほぼフルメンバーで挑みます。右サイドバックはセメド、中盤はピポーテにラキティッチ、インテリオールにビダル、アルトゥールのトリオです。

対するソシエダ。バルサ相手に5バックシステムを敷くのではなく、いつも通りの4-3-3で戦います。元バルサのサンドロはベンチスタートです。

○前半

GKも含めて後方からしっかりボールをつなぐ両チーム。ソシエダも積極的なサッカーを繰り広げます。しばらくはお互い中盤での激しいボールの奪い合いが続きます。

バルサはCLビッグゲーム直後の試合でしたが、選手のコンディション、モチベーションに問題はありませんでした。ネガトラ(攻→守の切り替え)もぼちぼち素早かった。

両チーム得点チャンスを作りながらスコアレスで迎えた45分、試合が動きます。

バルサの左コーナーキック。デンベレのキックに走り込んだラングレがドンピシャヘッドで合わせました。バルサ移籍後リーガ初ゴールです。相手DF2人に競り勝った高さのある完璧なヘディングでした。控え目な喜び方も男前。

前半はを1-0で折り返します。

○後半

両チーム、ハーフタイムでの交代はありません。

前半でリードを奪ったこともあり、完全にペースダウンしてしまったバルサ。バルベルデは試合を引き締めるために11分、アルトゥール→ブスケツの交代を行います。これで中盤はピポーテにブスケツ、右インテリオールにビダル、左にラキティッチの形です。

ですが、次の得点をゲットしたのはアウェーのソシエダでした。

17分、右サイドからの攻撃です。深い位置からのスローインでバルサの最終ラインが下がっていました。後方でフリーで受けたメリーノは、斜めに走り込んだフアンミにスルーパス。フアンミは飛び出したテア・シュテーゲンを見てダイレクトのスライディングシュートをゴールに流し込みます。

これでスコアは1-1。バルサは一瞬の隙を突かれ、1本のパスで同点に追いつかれてしまいます。

フルメンバーを送り出しているだけに、勝ち点3が欲しいバルサ。あの男がスイッチを入れます。

19分、中盤まで下がってボールを受けたメッシ。一度左のジョルディ・アルバにボールを預けると、今度は中央の少し高い位置でアルバ→ラキティッチとつながったボールを受け取ります。メッシが前を向いた“ここしかない”というタイミングで猛然と駆け上がるアルバ。アルバはメッシからのパスを受け、カットインでペナルティーエリア内に侵入。そのまま利き足と逆の右足シュートを見事に叩き込みました。

これで2-1。アルバがシュートを打った時に、オフサイドポジションにいたデンベレがプレーに関与したのではないかということでVARが発動されますが、ゴールは認められました。

各選手(主にメッシ)がスイッチを入れた瞬間の勝ち越しゴール。一瞬でギアを入れて得点を決めてしまうバルサのクラックたち、恐るべしです。

その後は再びギアを落としつつも、守備の集中は切らしませんでした。

試合はそのまま2-1で終了。ゲームを通して見るとイマイチな内容でしたが、しっかりと勝ち点3を積み重ねました。

★個人採点と寸評(採点は10点満点で平均は6点)

GKテア・シュテーゲン 6点

失点シーンはノーチャンス。それ以外の出番も少なかったですが、ビルドアップも含めてミスはありませんでした。

CBピケ 6点

失点シーンでは斜めに走り込んだ相手を完全に見失い、ゴールを許してしまいました。その後は集中していました。

CBラングレ 7点

バルサの選手としてはリーガ初ゴールを記録。貴重な先制点でした。守備、ビルドアップでも問題ありませんでした。

RSBセメド 6点

攻撃時、ボールを失わないという点はさすがです。ただランニングの質、ゴールに直結するプレー、ラストのパス、クロスという面では物足りませんでした。

LSBジョルディ・アルバ 7点 ★MOM

貴重な勝ち越しゴールをゲット。右足でのゴールは記憶にありませんが、あの形で得点を決められるのなら、もうこの人に敵はいない。試合を通して見ると大人しめでしたが、MOMに選出しました。

MFラキティッチ 6.5点

ブスケツ休養のためピポーテで先発。特に前半は守備の面でチームを助ける働きをしっかりしました。ブスケツとほぼ同じ役割をほぼ同じレベルでこなしてくれます。なんて頼りになる選手か。

MFアルトゥーロ・ビダル 5.5点(後半45分OUT)

問題は起こしませんでしたが、平均的なプレーでした。後半は特に存在感が薄れました。

MFアルトゥール 5点(後半11分OUT)

バルサがビルドアップで苦しんだのはこの人の不調(疲れ?)でした。後半早い時間で交代しました。

FWメッシ 5点

シーズンで3.4回あるメッシがおとなしい試合でした。とはいえアルバのゴールをアシスト。スイッチを入れた時のプレーは一瞬でしたが、すごかった。

FWデンベレ 5点(後半27分OUT)

存在感を示せませんでした。ケガから復帰後、コンディション自体は悪くなさそうですが結果は残せていません。

FWスアレス 5点

スアレスも良くなかった。まぁ、メッシ、スアレスに関しては心配いりません。

○交代出場

MFブスケツ 6点(後半11分IN)

出場後、失点こそ喫しましたがチーム全体を安定させ、引き締めました。

FWコウチーニョ 5点(後半27分IN)

カンプ・ノウからブーイングを受けながらの交代出場。ほぼ試合が終わっていたので、プレーでの貢献はありませんでした。ブーイングについては下のトピックスで。

MFセルジ・ロベルト 採点不可(後半45分IN)

最後の交代カードとして3分ほどピッチに立ちました。

★トピックス

・【バルサ】難しいビッグゲーム後の試合 勝ちきれる強さ

CLユナイテッド戦2ndレグ直後、コンディション・モチベーションともに難しい試合でした。バルベルデはこの試合にほぼフルメンバーを起用。「確実に勝ちに行く」という意思を明確にしたスタメンで挑みました。

結果は苦しみながらも勝利。同点に追いつかれても、すぐに勝ち越せる。全体を見ればパッとしない内容でしたが、このゲームにこそ今季のバルサの強さが詰まっていたと思います。

・【ソシエダ】バルサにとって嫌な守備をしてきたソシエダ

図2

上の図2はバルサのビルドアップに対するソシエダの守備です。ソシエダはこの試合、4-3-3で戦いました。もちろん、ある程度深い位置まで運ばれたらしっかりブロックを作って守るのですが、基本的には前から積極的にプレスをかけてきました。

バルサのCBには両ウイングが、ピポーテに対してはCFがついて、落ちてくる両インテリオールには同じくインテリオールがマークします。ここまで5選手はほぼマンマーク。

高い位置をとる両サイドバックに対しても、両サイドバックがつくのですが、デンベレ、メッシの両ウイングを気にしながらボールが動けばすぐにプレスをかけられるポジショニング。ピポーテ(DM)と両CBはスアレスとメッシ、デンベレを気にしながらのディフェンスです。

このプレッシング、バルサにとっては嫌なんです。構造的に、どうしてもGKのテア・シュテーゲンがミドルパスを蹴る必要がある+両CB、SBが広い(高い)位置をとっているため、跳ね返されたり引っ掛けられたら、相手には広大なスペースがあります。

この日のソシエダの守り方は徹底されていて、いつもなら50:50ぐらいでロングボールを収めてくれるスアレスもイマイチだった。これがバルサの苦しんだ理由です。

ただ、それでも勝ちきりました。個人、チームとしての根本的な質が勝敗を分けました。

・【バルサ】コウチーニョへのブーイング

この試合、内容や結果よりも大きな話題になったのは、コウチーニョに対するカンプ・ノウの反応でした。交代出場の際、拍手もありましたが多くは口笛とブーイング。これは、CLでのゴール後のパフォーマンスに対するものですが、この反応は予想外でした。

まぁ確かに、あの“耳をふさぐ”パフォーマンスは、ファンに対しても「黙っておけ」と言っているとも受け取れますよね。私自身は怒りは感じませんでしたし、日本のクレの皆さん(私のフォロワーさん)もあのパフォーマンスに対して否定的な意見の人はほぼゼロだったと思います。

ただ、モノを言うのは現地ファンの反応です。ブーイングが続くとフロントとしても放出を考えないといけない。

厳しい立場に立たされています。コウチーニョ。シーズン残りのビッグゲームでしっかり結果を残さないと。

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