【マッチレビュー特別編】18〜19シーズン/CL準々決勝1stレグ/リヴァプールVSポルト/2−0

いよいよCLが再開したということで。やっていきましょう、マッチレビュー特別編。リヴァプールポルトの1stレグです。正直、トッテナムシティの方が面白そうではありましたが、バルサが勝ち進んだら当たるということで、こちらの試合をリアルタイムで観戦しました!

それにしてもリヴァプール強かった。ポルトの戦い方にも問題はありましたけどね。早速振り返っていきましょう。

★両チームのスターティングイレブン

両チームのスタメン(図1)

両チームのスタメンはこちら。

ホームのリヴァプールはいつも通りのフォーメーション。ロバートソンが出場停止の左SBにはミルナーが入り、CBはファン・ダイクとロブレンのコンビです。中盤にはワイナルドゥムではなく最近好調のナビ・ケイタが起用されました。

正直、ポルトは初見の選手も多かった。その上、予想された4-4-2ではなく3-4-3(5-4-1)のフォーメーションで挑んできたので、各選手の配置を把握するのに苦労しました。キャプテンのエクトル・エレーラ、CBぺぺの2人が出場停止。注目していたヤシン・ブラヒミはベンチスタートです。10番のオリベル・トーレス、懐かしい。ポルトにいたんですね。

★試合の流れ

攻めるリヴァプール、守るポルト。予想通りの展開になりますが、意外だったのはポルトの守備でした。右シャドー(ウイング)のオタービオが、ファン・ダイクに対するプレッシングで守備のスイッチを入れます。ある程度高い位置からの積極的な守りです。

ただ、結果的にこれはほぼ無意味に終わるどころか、反対に守備の混乱を招きました。リヴァプールは難なくこのプレッシングを回避し、チャンスを作ります。詳しい話は下のトピックスで。まずは簡単に試合の流れを振り返ります。

○前半

5分、いきなりゴールが生まれます。左サイド深い位置でボールを受けたマネからペナルティエリア内のフィルミーノへ。ボールはその後方でフリーになっていたナビ・ケイタにつながります。ケイタはワントラップから右足のシュート。オリベル・トーレスが必死にブロックしますが、この足に当たったボールは無情にもゴールに吸い込まれます。

これはGKカシージャスもノーチャンスでした。最高のスタートを切ったリヴァプール。早々にプランが崩れたポルト。

22分にはオタービオの不用意なバックパスから大ピンチに。ボールは最前線にいたサラーに渡り、GKと1対1。これはカシージャスが良い飛び出しでコースを消し、サラーの左足シュートは枠を外れます。

全く攻撃の形が作れないポルト。積極的な守備もハマりませんでした。

26分、リヴァプールに追加点。左サイド低い位置まで下がってボールを受けたフィルミーノ。右でフリーのヘンダーソンにつなぎます。ヘンダーソンはタイミングを見計らってさらに右に開いたアレクサンダー・アーノルドにスルーパス。この時点で勝負ありでした。中に駆け上がったフィルミーノがドフリーで合わせてゴール。

完璧な崩し。ポルトのDFラインは成す術がありませんでした。

30分、ポルトの攻撃です。右サイドでリヴァプールのハイプレスをかわし、最後はマレガが裏に抜け出します。キーパーと1対1の状況になりますが、角度が難しかった。左足シュートはGKアリソンにセーブされます。結果的にこれが、ポルトにとってこの試合最大のチャンスでした。

その後、コーナーの流れからこぼれ球に反応したマレガがシュートを放ちますが、これはキーパー正面。

リヴァプールが内容、結果ともに圧倒して前半を折り返します。

○後半

両チーム、ハーフタイムでの交代はありません。

3分、またもいきなりリヴァプールのチャンスです。右のヘンダーソンからのクロスに、ファーサイドでフリーになったマネが左足ダイレクト。見事に決まって3-0かと思いましたが、これはVARの結果オフサイドと判定されます。助かったポルト。

後半からは完全に5-4-1のブロックを作って守備的に戦ったポルト。リヴァプールは素早い切り替えとリスク管理で押し込み続け、前半以上に圧倒します。

ポルトは17分、ソアレスに代えてブラヒミを投入するも、効果なし。その後も同ポジションの交代に終始しました。2点差で帰れるなら2ndレグに望みはつながる。

バランスを崩してまで無理して攻めないリヴァプール、これ以上の失点を避ける戦いを選んだポルト。

結局後半は両チーム大きなチャンスを作れないままタイムアップ。

とはいえ、面白い試合でした。リヴァプールはほぼ完璧な戦い。ポルトもなんとかチャンスを残して2ndを戦える状況で試合を終えました。

★トピックス

・【ポルト】混乱を生んだ“ケースバイケース”の守備

この試合、ポルトは勇敢な守備で相手にプレッシャーを掛けようと試みましたが、失敗に終わりました。ポイントは“ケースバイケース”の守備をしてしまったことでしょう。下の図(図2)を見て下さい↓↓

図2

左上、見えにくい箇所があって申し訳ありません。完全にミスです。
「高い位置を取る相手両SBには––」と書いてあります。

まず、ファン・ダイクがボールを持ったらオタービオがプレッシングをかけて全体の守備のスイッチを入れます。この意図は試合開始直後から見てとれました。そして、後ろの5枚は相手の強力3トップに対して常に2対1の状況を作る。ここまでは徹底されています。

ただ、両サイドバック、A・アーノルド、ミルナーのマークが曖昧、“ケースバイケース”になってしまいました。両ウイングバックとシャドー(ウイング)のどちらか近い方が寄せる。そんな感じだったのではないでしょうか。ボールの奪いどころが決まっていたようにも思えない。

これはリヴァプールを舐めすぎです。2点目のシーンを振り返ります。図3↓↓

図3

なんとなくフィルミーノがボールを受けた位置からスタートさせていますが、見て欲しいのはポルトの左サイドです。

A・アーノルド(赤66)が高い位置を取ります。マネ(赤10)、サラー(赤11)がボールサイドに寄って、ギャップのポジションをとる。数的同数の状況が生まれます。にも関わらず、マレガ(青11)とA・テレス(青13)はマークを曖昧にしたままでした。簡単に裏を破られ、フィルミーノに得点を許します。

このシーンは特徴的でしたが、サイドの曖昧な守備を狙われて簡単にチャンスを作られる。前半はそんなシーンが非常に多かったです。

・【ポルト】改善された後半 最初からこの戦いをしていれば

図4

上の図4は後半の守備です。なんてことはない5-4-1のコンパクトな守備ですが、結局はこれで後半を無失点に抑えました。もちろん、リヴァプールが無理して攻めなかったというのもありますが。

ポルトは普段、4-4-2で戦うチームだと聞いていました。対リヴァプール(アウェーゲーム)ということで、時間を掛けて5バック(3バック)システムを練習してきたのでしょうが、あまりにも質が低かった。

エクトル・エレーラ、ぺぺの主力2人が欠場することを考えれば、真っ当に4-4-2、もしくは後半の5-4-1のようにもう少し守備に重点を置く戦いをしても良かったのではないでしょうか? まぁ、何を言ってもたらればなんですけどね。

・【リヴァプール】うまくギャップを使った3トップとインテリオール

ここまでポルトを厳しく書いてきましたが、やはりリヴァプールが素晴らしかった。これに間違いはありません。

前半は特に、3トップと両インテリオールがポルトDFのライン間のギャップを使い、深さのある攻撃を仕掛けました。

また、ファン・ダイクが狙われていると気づいたファビーニョは、前半10分の段階でポゼッションのスタート位置をファン・ダイクの近くに変えて相手のプレッシングを無効化しています。

後半は得点こそ奪えませんでしたが、引いた相手を完全に押し込み続け、圧倒しました。ネガティヴ・トランジション(攻→守の切り替え)、後方のリスク管理(ポジショニング)も素晴らしかった。本当に強い、良いチームです。

★最後に

とまぁ、こんな書き方をしましたがまだ試合は決まっていません。2点差です。何があるか分からない。今年のCLは特にそうです。

ポルトも、マレガを使ったシンプルな攻撃は可能性を感じさせるものもありました。さらに2ndレグはホームです。

リヴァプールはこのあとプレミアリーグのチェルシー戦。これも負けられません。その後、中2日でポルトとのアウェーゲームです。

2ndレグもこのカードはマッチレビューで取り上げるつもりです。もしよければ、この記事を参考にして試合を見て頂ければと思います。

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