【マッチレビュー特別編】18〜19シーズン/CL決勝ラウンド1回戦2ndレグ/ユベントスVSアトレティコ・マドリード/3−0

マッチレビュー特別編。ユーベアトレティコの2ndレグです。いやぁ、またすごい試合でした。今シーズンのCLは逆転劇が非常に多いですね。

1stレグはホームのアトレティコが2-0で勝利。ユーベは3点以上が必要かつ失点を与えてはいけないという難しいミッションに挑みます。まずは両チームのスタメンから見ていきましょう。

★両チームのスターティングイレブン

両チームのスタメン

ユベントスはアレックス・サンドロが出場停止、デ・シリオがケガのため、左サイドバックにはCL初出場のスピナツォーラが抜擢されました。

対するアトレティコは1stレグで先発したジエゴ・コスタ、トーマスが出場停止。モラタ、レマルがスタメンです。リュカ・エルナンデス、フェリペ・ルイスはケガで、左サイドバックには右利きのフアンフランが入ります。

★試合の流れ

試合前から予想されていましたが、開始からユベントスが攻めアトレティコが守る時間がほとんどになりました。ユーベは攻撃時、中盤のエムレ・ジャンが右CBに入る3バックシステムを採用。カンセロ、スピナツォーラはウイングのようなポジションを取っていました。右のベルナルデスキはカンセロのスペースを空けるため中央寄りでプレー。ロナウドは基本、外寄りのスタートポジションですが、自由に動いていました。図にするとこのような感じです。(図2↓↓)

図2

ほとんどの時間、この形で試合が進みました。

○前半

最低でも3点が必要なホームのユベントス。スタンドの声援も受け、開始から全力で闘います。4分、いきなりビックチャンス。左コーナーから最後はキエッリーニが押し込んで先制点! と思いきや、これはその直前にオブラクに対するロナウドのファールがあったという判定でノーゴールになります。

1stレグと同様、中央をしっかり固めて守るアトレティコ。ユーベは両サイドバックが高い位置である程度自由にボールを持てますが、単純なセンタリングが多く跳ね返され続けてしまいます。

アトレティコは開始から約20分間の猛攻を耐え、少し試合を落ち着けることができました。ここまでは完全にアトレティコペース。私はそう思っていました。

ただ、今季のユーベにはロナウドがいました。

27分、左に流れたベルナルデスキからセンタリング。これにロナウドが頭で合わせて先制点を奪います。マークしていたフアンフランの上からヘディングを叩き込みました。これで2戦合計1-2。まだアトレティコ有利の状況ですが、ユベントスは前半で得点を奪うことに成功しました。

攻撃が停滞気味だったユーベにとって、欲しかった早い時間での得点。やはりロナウドはさすがです。

その後もユーベが主導権を握りながら試合が進みます。アトレティコは粘り強く守るものの、ボールが全くつながらない。

前半はこのまま終了します。ユベントスは勝ち抜けにはあと2点が必要。アトレティコはシュート3本(枠内0)と攻撃の形を作れませんでした。

○後半

ハーフタイムでのメンバー交代は両チームありませんでした。

3分、またあの男が決めます。右サイド、カンセロからのクロスにロナウドが強烈なヘッド。オブラクが必死にボールを掻き出しますが、ゴールラインテクノロジーにより得点が認められました。これで2戦合計で2-2の同点。

ただ、この状況でもまだアトレティコの方が有利です。アウェーゴールの関係で、アトレティコが1点取ればユベントスは2点が必要になります。

まずはシメオネが動きます。12分、レマル→アンヘル・コレアのカードを切ります。すると今度はユーベ指揮官のアッレグリ。22分、素晴らしいプレーを見せていたスピナツォーラに代えてディバラを投入します。両チーム10番をピッチに入れて勝負をかけます。この交代により、両チームのフォーメーションはこのようになりました。(図3↓↓)

図3

ユーベは3バックから4バックに変更し、エムレ・ジャンが右、カンセロが左に入りました。アトレティコはコレアが右のサイドに入り、コケが左に移りました。

ただ、アトレティコはこの交代でも状況を全く変えられず。むしろ、ユベントスがどんどん圧力をかけていく展開になりました。

ここからは両チームなかなかゴールが生まれませんでしたが、ユーベの得点は時間の問題という印象でした。そして41分。またロナウドです。

ベルナルデスキがコレアに倒されて得たPK。しっかりと左下に蹴り込みました。ハットトリックを達成し、これで逆転です。恐るべき落ち着きと決定力。

アディショナルタイムも含めると10分ほど時間が残されていましたが、アトレティコは何もできませんでした。このままユベントスが守りきって試合終了。大逆転勝利でベスト8に駒を進めました。

★トピックス

・やはりロナウド 世界最高のストライカー

結局ロナウドでした。もちろんユベントスはチームとして素晴らしい戦いをしました。ただ、ロナウドがいなかったら逆転の可能性は限りなく低かったでしょう。

特に1点目です。ユベントスは勢いのある入りをしましたが、20分ほどで攻撃が少し停滞しました。しっかりと初めの攻撃を耐えきったアトレティコはさすが。私はアトレティコがこのまま逃げ切ってしまうと思っていました。

そんな時間帯にあの得点です。ベルナルデスキのシンプルなクロスからヘディングでゴール。このシーン、中央で高さ・強さがあるゴディン、ヒメネスと勝負するのではなく、右に流れてフアンフランと1対1になる状況を作り出しました。この時点で勝負あり。

私は世界最高のサッカー選手はメッシ一択だと思っていますが、世界最高のストライカーは誰かと聞かれれば間違いなくロナウドと答えます。

最後のPKなんて、外す気が全くしませんでした。まさに百戦錬磨。今季のマドリーが決定力不足で苦しんでいるのをあざ笑うかのようなハットトリックです。やっぱりすごい。

・闘えなかったアトレティコ 終戦

アトレティコは全くダメでしたね。1stレグの試合が嘘のような最悪の出来でした。

もちろん、ジエゴ・コスタの出場停止はかなり大きく影響しました(トーマスも)。それにしても酷かった。

戦術的な問題点もたくさんあるのでしょうが、何よりも気持ちの部分です。あのシメオネさえ全く気持ちが伝わってこなかった。

交代枠も使い切りませんでした。ベンチにはカリニッチも控えていました。モラタ→カリニッチの交代で何かが大きく変わるとは思えませんが…。何かアクションを見せて欲しかった。

今季、アトレティコはレマル、ロドリなどを獲得し、過去最高と言われる陣容でシーズンをスタートしました。何よりグリーズマンが残ってくれた。

ただシーズン通して見てみると、うまくいっているとは言い難いですよね。リーガではバルサに勝ち点差7をつけられて2位。約1ヶ月前のマドリードダービーではホームで無残に敗れました。

国王杯では5回戦でジローナ相手に敗退。CLグループステージでも最終節でクラブ・ブルージュと引き分けた結果、2位抜けになってしまいユベントスとの対戦になりました。

長期政権の難しさか、ただ単に選手の質の問題か。私はアトレティコの試合を全て見ている訳では無いので偉そうなことは言えませんが、このどちらもが大きな原因だと感じます。

これ以上書くと長くなりすぎるので、後日アトレティコに関する考察記事も出そうかと思います。

とにかく敗退は残念です。

★最後に

レアル、アトレティコが敗れ、スペイン勢はバルサしか残っていません。リーガの意地を見せるためにも、リヨンには絶対負けられない。応援しましょう。

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